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深作欣二監督『仁義なき戦い・頂上作戦』その2

2014-06-26 10:26:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 以後、広能は二度と抗争に戻らず、3日後の葬儀が終わると、応援は呉から引き揚げていった。山守と槙原は呉に復帰し、追い詰められた広能組と血の応酬を行なった。“昭38.10.3 広能組 岩見益夫重傷”“広能組 竹本繁 懲役15年”。広島球場で野球賭博のトラブルに会っていた野崎を藤田が助け、拳銃を貸してやる。岡島は川田に山守と戦争をしようと持ちかけ、武田は金がないので応援を帰し始めていると言う。川田は「喧嘩どころか野球賭博の資金を集めるので手一杯。打本も当てにできなくなった」と言うが、岡島に当座の資金として5百万渡されると、とりあえず協力はすると答える。
 武田は岡島の女の世話をしてやり、岡島の居場所を常に報告させる。“広島 可部温泉”。同窓会中の岡島は射殺される。“昭38.10.11 義西会々長 岡島友次死亡”。武田は山守の独断に激怒し、世論を敵にしては叶わぬと言って抗争から手を引く。打本は岩井の再三の決起要請にも答えず、決着を長引かせた。抗争は沈静化したかに見えたが、不満な若者たちが動いた。藤田は“昭38.10.15夜 キャバレー「ハレム」爆破事件”“同日夜 江田組事務所爆破事件”を起こす。山守は警察に保護を要請し、早川は去る。打本組の若者はそれを聞き、警察が来る前に山守を取ろうと出発する。打本はそのことを武田に密告し、武田が山守のところに着いたところで襲撃を受ける。山守は脱出し、パトカーがやって来る。
 打本が密告したと武田は打本の若手に教える。若者は路上で衝突する。“昭38.10.17夜 新天地乱射事件 死亡2重傷3”。世論が警察を動かし、組長レベルの検挙が行なわれ、打本と山守は逮捕され、岩井は広島に乗り込み義西会を立て直した。武田はかつての敵、テキヤ大友連合会を始め暴力団の大同団結を呼び掛けた。武田と岩井は会談するが、全面戦争となる。武田はダイナマイトを手配し、「明石組々長だけには手を出すな」と言う。“昭38.10.20 明石組々長邸爆破事件”。明石組は神和会の仕業と誤解し報復。“同日夜 神和会事務所襲撃事件”。その日のうちに広島にも飛び火。岩井組と武田組で銃撃戦。“同日夜 武田組事務所乱射事件”。広島対神戸の戦いとなる。“昭;38.10.21 吉倉組長襲撃事件”“昭38.10.22 早川組長襲撃事件”。
 藤田は川田に「自分らも立つけん兵隊を出してくれ」と言うが「打本の舎弟なんで勝手に出せん」と言われる。喀血する藤田は「川田の返事があるまで抜け駆けするな」と部下に言う。野崎は藤田を取って男になれと言われる。“広島基町(通称原爆スラム)”。貧しい野崎は藤田を射殺する。“昭38.10.25 義西会幹部 藤田正一死亡”“川田組 野崎弘 懲役20年”。
 刑務所の広能に岩井が面会に来て、藤田の死と、明石組が警察の仲介で神和会と手打ちをしたことを伝え、刑務所を出たら自分のところに来たらいいと言う。警察は打本に堅気になることを勧め、山守は弁護士から何も言わないように言われ、妻からは競艇の理事の座を10億で売って引退するように勧められる。広能に岩井から差し入れられた豪華な弁当を見た刑事は、若いもんとは食い物も違うと言い、広能を激怒させる。
 広能は仮釈を取り消され、7年4ヶ月の懲役となり、網走の廊下で武田と会う。武田は自分の方が長いかもと言い、江田は5年、槙原は3年、打本は執行猶予、山守は1年半だと言い、自分は一文無しになったとも言う。新聞にも叩かれるし、今後は政治結社でもなければ駄目だと言う武田は、自分たちの時代は終わったと言い、広能も「とにかく持ちこたえないと」と言う。「広島の抗争事件は“死者17人 負傷者26名 逮捕者約1,500人を数え、何の実りもないものとなったが、ヤクザ集団の暴力は市民生活に秩序の中に埋没し、暴力を生む社会矛盾はまだ消えていない」とのナレーションで映画は終わる。

 暴力シーンは手持ちカメラというだけでなく、わざとカメラが斜めになったり、真上からの俯瞰になったりもしていました。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

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