深作欣二監督の'74年作品『仁義なき戦い・頂上作戦』をWOWOWシネマで見ました。
昭和38年秋、暴力団追放の世論が巻き起こり、警察は取締本部を設置し、組長レベルを逮捕する“頂上作戦”を展開する。広島は東西に分断され、山守組と打本組が対峙することとなる。山守(金子信雄)は多数の護衛を付けて朝から風呂屋通いをし、呉では山守組傘下の槙原(田中邦衛)組と広能(菅原文太)組が対決することになり、若者たちが躍動してゲリラ戦を展開した。“早川組員 杉本博”(夏八木勲)。早川の許には病気を押して松井が応援に来る。
広能が廃墟に行くと、そこでは子分たちが銃器を作っている。“広能組員 竹本繁”(黒沢年男)。“同組員 河西清”(八名信夫)。青酸カリ入りの銃弾。仮釈中の広能は槙原が元親筋なので、こっちからは殴り込めないと言う。広能は打本(加藤武)に会いに行くと、“川田組々長 川田英光”(三上真一郎)も来ていて、明石組の岩井(梅宮辰夫)も一緒にやろうと言ってくれる。広島の“義西会々長 岡島友次”(小池朝雄)は穏健派でこれまで中立を保ってきていた。“義西会幹部 藤田正一”(松方弘樹)。広能らは岡島に会うが、岡島は喧嘩をしても誰も得しないと言う。広能らは喧嘩は避けられないと説得するが、岡島はなかなか同意せず、しびれを切らした藤田は中座し、外で待つ“川田組々員 野崎弘”(小倉一郎)の野球賭博に出資する。
岡島は広能に「こっちからは手を出すな」と言うが、河西は路上で槙原組に射殺される。“昭38.9.10 広能組 河西清死亡”。葬儀で打本はすぐに帰ってしまい、広能が自分で山守を取ると言うと、大久保(内田朝雄)は「警官は全員をパクるつもりなので止めろ。槙原は広島に逃げ、山守の資金源は呉なのだから、呉を守れ」と言う。“上田組々長 上田利男”は広能を応援すると言うが、岩井は「山守は元親。応援できない。明石組も関東進出でごたごたしている」と言う。大久保は上田を呼び出し、「わしと縁を切ってから加勢しろ」と言う。山守組の武田(小林旭)は大久保に「広能に話をつけてくれたんだろうな。もし広能が広島に出てきたら、あんたの首をもらう」と言う。大阪からの応援の宿代から飲食代まで武田が払い、山守は一銭も出そうとしない。
警察は資金源を根絶し始める。山守は広能を潰そうと言うが、武田は広能のバックには明石組がいるし、応援の者を養う金も尽きたと言う。早川は心配することはないと言い、山守に競艇の金を回してもらおうと言うが、山守は拒否する。武田は「これは守る喧嘩なので、若い者が跳ねっ返りしないよう注意してくれ。向こうは動かないようにする。岡島も任せろ」と言う。
金を貸せと言ってきた市民に、打本会の若者が拳銃を発射し、暴力団追放の世論が巻き起こり、警察は記者の突き上げを食い、新聞社も暴力団反対のキャンペーンを張る。打本会の若者に早川が襲われ、新聞記事になり、打本は東京の代議士に相談に出かける。早川は松井の見舞いに来るが、打本組の若者は松井の女と寝る。女は松井の許に戻るが、キスマークを杉本に見つかり、杉本は打本組の若者を刺殺する。“昭38.9.17夜 打本組 福田泰樹死亡”。これを機に両陣営の若者が激突し、江田はそれを焚き付ける。“昭38.9.20夜 打本組 森田勉死亡”。住民運動が起き、検挙が相次ぐ。“早川組 杉本博 懲役18年”。
広能組は警官を前にしてバリケードを築く。広能は警察に包囲されて身動きができない。明石組も関東進出で地元の反発を食い、広能の応援ができない。一方、“神和会二代目会長 伊丹義一”は力のバランスによる共存を図る。広能に武田から電話がかかり、「堅気になって新聞に発表しろ」と言ってくる。広能は「そっちも堅気になるならな。このままだと山守は警察と新聞によって潰されるだろう」と答える。広能は山守が神和会の襲名披露に出ると聞き、警察の包囲網から脱出するが、途中で運転手の竹本らに逃げられてしまう。
“昭38.9.25 神和会二代目襲名披露宴”。杉本と相棒は山守が来たのを確かめ、拳銃を腹に差して出発しようとするが、取り押さえられる。杉本らを叱る相原。岩井は河西の本葬が終わった後、広能、打本、岡島で広島に繰り出そうと言い、全国から呉へ1600名の助っ人が集まる。しかし打本が喫茶店で拉致され、岩井側の作戦が皆武田側にばれ、山守は警察にタレこみ、広能は暴行傷害の罪で逮捕される。(明日へ続きます‥‥)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
昭和38年秋、暴力団追放の世論が巻き起こり、警察は取締本部を設置し、組長レベルを逮捕する“頂上作戦”を展開する。広島は東西に分断され、山守組と打本組が対峙することとなる。山守(金子信雄)は多数の護衛を付けて朝から風呂屋通いをし、呉では山守組傘下の槙原(田中邦衛)組と広能(菅原文太)組が対決することになり、若者たちが躍動してゲリラ戦を展開した。“早川組員 杉本博”(夏八木勲)。早川の許には病気を押して松井が応援に来る。
広能が廃墟に行くと、そこでは子分たちが銃器を作っている。“広能組員 竹本繁”(黒沢年男)。“同組員 河西清”(八名信夫)。青酸カリ入りの銃弾。仮釈中の広能は槙原が元親筋なので、こっちからは殴り込めないと言う。広能は打本(加藤武)に会いに行くと、“川田組々長 川田英光”(三上真一郎)も来ていて、明石組の岩井(梅宮辰夫)も一緒にやろうと言ってくれる。広島の“義西会々長 岡島友次”(小池朝雄)は穏健派でこれまで中立を保ってきていた。“義西会幹部 藤田正一”(松方弘樹)。広能らは岡島に会うが、岡島は喧嘩をしても誰も得しないと言う。広能らは喧嘩は避けられないと説得するが、岡島はなかなか同意せず、しびれを切らした藤田は中座し、外で待つ“川田組々員 野崎弘”(小倉一郎)の野球賭博に出資する。
岡島は広能に「こっちからは手を出すな」と言うが、河西は路上で槙原組に射殺される。“昭38.9.10 広能組 河西清死亡”。葬儀で打本はすぐに帰ってしまい、広能が自分で山守を取ると言うと、大久保(内田朝雄)は「警官は全員をパクるつもりなので止めろ。槙原は広島に逃げ、山守の資金源は呉なのだから、呉を守れ」と言う。“上田組々長 上田利男”は広能を応援すると言うが、岩井は「山守は元親。応援できない。明石組も関東進出でごたごたしている」と言う。大久保は上田を呼び出し、「わしと縁を切ってから加勢しろ」と言う。山守組の武田(小林旭)は大久保に「広能に話をつけてくれたんだろうな。もし広能が広島に出てきたら、あんたの首をもらう」と言う。大阪からの応援の宿代から飲食代まで武田が払い、山守は一銭も出そうとしない。
警察は資金源を根絶し始める。山守は広能を潰そうと言うが、武田は広能のバックには明石組がいるし、応援の者を養う金も尽きたと言う。早川は心配することはないと言い、山守に競艇の金を回してもらおうと言うが、山守は拒否する。武田は「これは守る喧嘩なので、若い者が跳ねっ返りしないよう注意してくれ。向こうは動かないようにする。岡島も任せろ」と言う。
金を貸せと言ってきた市民に、打本会の若者が拳銃を発射し、暴力団追放の世論が巻き起こり、警察は記者の突き上げを食い、新聞社も暴力団反対のキャンペーンを張る。打本会の若者に早川が襲われ、新聞記事になり、打本は東京の代議士に相談に出かける。早川は松井の見舞いに来るが、打本組の若者は松井の女と寝る。女は松井の許に戻るが、キスマークを杉本に見つかり、杉本は打本組の若者を刺殺する。“昭38.9.17夜 打本組 福田泰樹死亡”。これを機に両陣営の若者が激突し、江田はそれを焚き付ける。“昭38.9.20夜 打本組 森田勉死亡”。住民運動が起き、検挙が相次ぐ。“早川組 杉本博 懲役18年”。
広能組は警官を前にしてバリケードを築く。広能は警察に包囲されて身動きができない。明石組も関東進出で地元の反発を食い、広能の応援ができない。一方、“神和会二代目会長 伊丹義一”は力のバランスによる共存を図る。広能に武田から電話がかかり、「堅気になって新聞に発表しろ」と言ってくる。広能は「そっちも堅気になるならな。このままだと山守は警察と新聞によって潰されるだろう」と答える。広能は山守が神和会の襲名披露に出ると聞き、警察の包囲網から脱出するが、途中で運転手の竹本らに逃げられてしまう。
“昭38.9.25 神和会二代目襲名披露宴”。杉本と相棒は山守が来たのを確かめ、拳銃を腹に差して出発しようとするが、取り押さえられる。杉本らを叱る相原。岩井は河西の本葬が終わった後、広能、打本、岡島で広島に繰り出そうと言い、全国から呉へ1600名の助っ人が集まる。しかし打本が喫茶店で拉致され、岩井側の作戦が皆武田側にばれ、山守は警察にタレこみ、広能は暴行傷害の罪で逮捕される。(明日へ続きます‥‥)
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