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リチャード・ジョーンズ『ナノ・スケール 生物の世界』

2011-01-19 07:45:00 | ノンジャンル
 朝日新聞で紹介されていた、リチャード・ジョーンズの'08年作品『ナノ・スケール 生物の世界』を読みました。走査型電子顕微鏡による生物の写真が掲載された大判の本です。
 第一部では、「抽象的な美しさに満ちたクローズアップ写真を通して、形というものをさまざまな切り口から見ていく」ようになっており、第二部では、「細かい機能という観点で生物を眺め、動植物が用いる道具や武器、感覚器官に焦点を当てる」ようになっています。写真は本来の白黒のものに着色されていて自然の色は再現されていないのですが、その形状は『フューチャー・イズ・ワイルド』で見たように、おどろおどろしい異次元的のものが多々あり、やはり進化というのは無方向的であることを再認識させてくれるものでした。また、微少な世界になると、機能が最優先になるからか、ロボットや機械工具のような形状のものも多く、不思議な気持ちにさせてくれました、
 価格が高いので公共図書館にはあまり置いていないと思いますが、数時間で読破できる内容なので、国会図書館まで行って閲覧するのもいいかもしれません。生物の多様性にも思いが及ぶいい本だと思います。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/^m-goto)