命光不動尊のブログ

貴方の知らない神道や仏教の教えが命光不動尊にはあります。

小欲知足

2015年08月05日 21時46分19秒 | ひと口法話

仏教では観音様のように無償の慈悲を行うことを説いています。

しかし、私たちはついつい見返りを求めてしまいます。

それを仏教では渇愛(かつあい)といいます。

 

恋愛などはこの典型ですね。「○○してあげたから、××してちょ~だい」

「○○買ってあげたのに」とかついつい思ってしまいます。

相手はお礼の言葉だけでは足らなくて、もっと何かをして欲しいと思ってしまいます。

昨日のバラエティー番組でしてましたが、別れた男が元彼女の親に、今までプレゼントした

指輪などに使った費用を返して欲しいと手紙で請求してきたそうです。すごい男ですね。もちろん、お金は返すわけありませんが

ここまで欲深いと常識を疑います。彼女はその指輪、とっくに売却済みで売ったお金で焼肉を食べたんですって・・・現実的ですね。

 

この渇愛の心を持たなければ幸せになれるのでは。

つまり求める心をなくすと、満足を覚え、人に感謝するようになり穏やかな

心情になるのです。それを仏教では「煩悩を滅する」といいます。

人の欲は大きく分けて二つあると思います。一つは今述べたように欲望の欲で

あり、もう一つは自分を高めてくれる欲です。自分の為にならなかったり

まわりの人に迷惑をかける欲は否定しなければなりませんが、自分を支え高めてくれる欲、

社会に貢献できる欲は必要だと思うのです。ですから、欲の質を分けて考えましょう。

 

大脳の専門家によると、幸せとは「満足すること」なんですって。それでは、不幸せとは???

それは、「満足できない状態」です。

幸せを得るということは欲を小さくして、ささやかなことに満足し、今あるものに目を向け

それらに感謝する気持ちを持つことが大事ですね。欲、煩悩を小さくすることはなかなか、出来ませんが

感謝することは出来そうですね。

合掌

 

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愛語

2015年08月05日 05時09分33秒 | ひと口法話

ほめ言葉は、人間関係を活性化させる言葉ですね。

人間関係を活性化させるために、特別大きなことをする必要はありません。

相手をほめるだけでいいのです。ほめ言葉には、相手を元気にさせる効果が

あります。言われた側はもちろんうれしくなりますし、喜んでくれる相手を見てこちらも

うれしくなれます。ほめ言葉を使うだけで、お互いが元気になります。

 

ほめ言葉は、完了形や進行形を使い、過去形はできるだけ控えめに。

「よくなったね」は完了形です。

「以前よりよくなりました」と完了形にしているため、今の状態は以前よりもとてもよいことを

相手に伝えることが出来ます。そして、「よくなっているね」は進行形です。

「どんどんよくなっているよ」というニュアンスを表現できていて、こちらも響きのいいほめ言葉ですね。

ただし、気をつけたいのは過去形のほめ言葉です。

「よかったよ」というのは過去のほめ言葉です。「じゃあ、今はだめなの?」と相手を傷つけてしまいます。

ほめようとつい過去形にしてしまうと逆に相手を落ち込ませることになってしまいます。

 

「ほめ言葉」と「おだて」の一番の違いは、気持ちにうそがあるかどうかです。「ほめる」と「おだてる」は

話の中身はそっくりです。しかし実際は、相手に与える印象は大きく変わってきます。

「おだて」は相手の機嫌をとるために言ってるだけで気持ちが伴っておらず、ウソの内容がほとんどです。

その一方で「ほめる」ということは相手が自分で気が付かない長所や魅力を発掘し

相手に伝えてあげるということです。

人をほめようとするときは、心から本当にと思っている真実を伝えてあげてくださいね。

合掌

 

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