毎年12月30日の恒例としている、今年の出資馬成績まとめと簡単な振り返りをやります。
が、その前に…
今年は新型コロナ感染拡大に振り回された一年でしたが、それでも出資馬たちはそれぞれ頑張ってくれました。そんな中、様々な制約を課されながらも懸命に馬を育成、調教、レースに連れていってくれた関係各位のご努力に改めて御礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございましたm(_ _)m
ということで、長幼の序に従って、今年も年齢順に振り返っていきたいと思います。
■ドゥオーモ(牡7) 野中賢二厩舎
まずは来年明け8歳となるドゥオーモですが、今年は7歳シーズンにも関わらず年間9戦とフル回転をしてくれました。しかもその内容が素晴らしく、2月には2勝Cの玄海特別を勝ち、連闘で挑んだ格上挑戦の小倉大賞典ではあわやの2着でオープン入り。7月の函館記念でも13番人気の低評価を覆す2着とベテラン健在を存分に示してくれました。後方からイチかバチかのレースになるので安定した成績とはいきませんが、もう少しで獲得総賞金が1億円を超えますし、来年もまた元気な姿を見せて欲しいと思います。(出来るだけ長く、少しでも多く、そしていつまでも元気で!)
■クレッシェンドラヴ(牡6) 林徹厩舎
今年のクレッシェンドラヴは中山金杯の7着(1番人気)で不本意なスターとを切りました。そこに至るプロセスの話はさて置くとして、金杯後には日経賞をめざすも直前で不安が出て休養となるなど、上半期の競馬は実質的に全休だったんですよね。それでも休養明けの七夕賞を勝って重賞2勝目を飾り、秋はオールカマーで4着のあと、豪華メンバーのジャパンカプ(13着)と有馬記念(8着)の両方に出走するという、望んでもなかなかできない経験をさせてくれました。さすがにG1では壁に跳ね返されてしまいましたが、わずか5戦で8千万以上を稼ぎ出し、結局は今年もこの馬が賞金王。。さすがと言ってしまえばそうですが、これは来年も期待せざるを得ない感じですねぇ(^^)
■ディメンシオン(牝6) 藤原英昭厩舎
【ディメンシオン】本当にありがとう! いつの日か産駒で重賞を!!
早いもので、ディメンシオンが現役を引退してから4ヶ月が経ちました。今は牧場でお母さんになる準備をしているはずですが、今年の前半で走った5戦は全て重賞レースでしたし、阪神牝馬Sや引退レースとなったキーンランドカップで3着に入るなど、最後まで賞金面でも大きな貢献をしてくれました。願わくば何とかG1に出走させてあげたかったのですが、それが叶わなかったのも何かの巡りあわせと考えるしかないですからね。G1出走の夢はディメンシオンの子どもたち…の前に、弟であるパンサラッサやミスペンバリー’19、あるいは厩舎の後輩サティアナ‘19などに実現してもらいたいです!
■グランソヴァール(牡4) 尾関知人厩舎
グランソヴァールの2020年は播磨S(3勝C)3着で幕を開けました。その後、4月の鎌倉Sでは11着に負けましたが、5月に入ってBSイレブン賞で再び掲示板に載る4着と好走し、3勝クラス卒業は時間の問題とも思えたのですが…。休養後に臨んだ古町Sで良いところなく14着、巻き返しを狙った神無月Sでもアッサリ10着に敗れるという、とても不本意なシーズンになってしまいました。秋競馬の敗因を『精神面』に求めた尾関先生の決断により、神無月S後に放牧立て直しとなりましたが、今は1月の中京開催めざしてトレセンに戻っていますので、改めて次走のパフォーマンスに注目したいと思います。
■カナロアガール(牝4) 田村康仁厩舎
今年もカナロアガールは9回走って7回も掲示板に載るという、非常に安定した走りを見せてくれました。結局、1勝クラスを卒業できなかったのは残念ですが、それでも堅実に自分のご飯代を稼いできてくれるのは本当に助かりますし…。ただ、夏場を休んで一回り大きくなって帰ってきた後の成績が今ひとつなのは気がかりです。田村先生はダート転戦も示唆しておられますが、それが大きなキッカケになってくれると嬉しいです。まあ、牝馬ながらにたくさん&堅実に走ってくれるカナロアガールには何の文句もありませんが、来年は一つでも二つでも勝星を積み重ねて欲しいです。
■パンサラッサ(牡3) 矢作芳人厩舎
3歳勢ではパンサラッサが一人(馬)気を吐いてくれた1年でした。走った回数は実に8回で、その中には弥生賞や神戸新聞杯といった重要なG2戦もありますし、福島のラジオNIKKEI賞ではバビットの2着に頑張ってオープン入りも果たしてくれました。しかも、今でも少しずつ成長しているのは確かなようですし、矢作先生もこの馬にはかなりの期待をしてくれていると感じます。狙いすましたダート転戦はあまりうまくいきませんでしたが、今後は距離を短縮する作戦も用意されているようなので、来年はもう一段上のステージへ。。そしてミスペンバリー産駒初の重賞制覇を期待します!
■プライムライン(牡3) 矢作芳人厩舎
【プライムライン】引退通知、再登録めざして大井・高野毅厩舎へ
昨年10月の新馬戦3着後、脚部不安(繋靱帯損傷)で長期休養に入ったプライムラインですが、未勝利終了間際の8月に盛岡で一発逆転のレースに挑んでくれました。押せ押せのスケジュールの中での急仕上げ、馬体減りが響いて勝つことはできませんでしたが、年明けからは大井で中央再登録資格取得のための戦いが始まりますので、引き続きその動向に注目していくつもりです。大井ですんなり3勝するようなら中央再登録、再ファンドへ。。期待したいと思います!
■アレアシオン(牡3) 尾関知人厩舎
プライムラインと同じく新馬戦後に脚部不安(屈腱炎)で長期休養となっていたアレアシオンは、まさにラストチャンス、新潟開催最終週の未勝利戦に何とか戻ってきてくれました。ただ、かなり無理やり感のあるスケジュールでの復帰だったのは明らかで、正直、レースを使うこと自体がどうだったのかと思える仕上がりでした…。結果はあえなく15着と惨敗、いろいろ難しい事情はあったのでしょうが、今後に課題を残すチャレンジになってしまったのは可哀相でした。
■カイザーノヴァ(牡2) 矢作芳人厩舎
2歳勢で頑張ってくれたのは、まずはクローバー賞を勝ってオープン馬になっているカイザーノヴァでしょう。粗削りなレースぶり、気性面の課題などから、何となく同期のバスラットレオンより評価は低めなのですが、現時点では1勝クラスのバスラットレオンよりこちらの方が格上の存在。。朝日杯FSではバスラットに先着されていますが、後方から上がり最速で8着まで追い込んだ内容を考えると、来年大ブレイクの可能性を信じてみたくなってきます。今後どの路線を歩んでいくかはこれからですが、朝日杯の内容からすると、距離を延ばしての差し競馬なら、大きなところで面白い勝負ができるかもしれません。
■バスラットレオン(牡2) 矢作芳人厩舎
カイザーノヴァはもちろん、バスラットレオンも来年に向けて非常に楽しみな存在です。今年は札幌2歳S後に脚元に不安が出たこともあり、勝ち星、賞金でカイザーノヴァに後れを取りましたが、そもそも『矢作先生の期待度は?』と言えば、やはりこちらが上位だったのだと思います。札幌の新馬戦で見せた一気の加速力、瞬発力は世代屈指だと思いますし、札幌2歳S(ソダシの3着)や朝日杯FS(グレナディアガーズの4着)で見せたレースセンスと粘り腰も相当にレベルが高いです。来年は1/10のシンザン記念で始動となりますが、まずはキッチリ重賞を勝って、いつでも好きなレースに出られる賞金を確保してしまいたいです。
■リナーシェ(牝2) 武幸四郎厩舎
2018年産世代ではカイザーノヴァとバスラットレオンが大いに目立っていますが、小柄なキングカメハメハ産駒リナーシェも6月と10月に2走ずつ、合計4回も走ってくれました。ただし、今のところ成長が素質に追いついておらず、410kgそこそこでの出走を余儀なくされており、ベストパフォーマンスは2戦目の0.2秒差4着にとどまっています。それでも最後まで真面目に走る姿勢、小さな身体を目いっぱい使って走る姿を見るとm心から応援したくなる特別な魅力があると感じます。来年は否応なく勝利を求められるタイミングが来るわけですが、それまでにできるだけ成長し、馬体を膨らませて欲しいところです。
■ゴッドシエル(牡2) 松永幹夫厩舎
ゴッドシエルは10月末にデビュー戦を走ってくれました。結果は10着と残念なものでしたが、追い切りで動き切れず、経験を積ませることが目的だったこと、馬体が430kg台まで減った状態での出走だったことを考えると、致し方ない面が大きかったと思います。レース後はイクタトレーニングファームで立て直されていて、今では馬体が480kg近くに増えていますし、ハミ受けや口向きも改善、課題だった『力んで走ってしまう』ところも徐々に解消されているようなので、2戦目以降でかなりの前進が見込めるのではないでしょうか。。初戦だって上り3Fはメンバー中3位と素質の一端を見せましたから、来年の本領発揮を期待します!
■マーテル(牝2) 武幸四郎厩舎
期待のドゥラメンテ産駒マーテルは、12/20の新馬戦で18着(最下位)デビューとなりました。しかも、敗因としては走りの内容以前の問題が大きいようで、正直かなり心配です。具体的には、パドックからゲート内まで鞍上が危険を感じるほどテンションが高いとのことですから、とにかく落ち着いてレースができるようになることが第一目標、しばらくは精神面の成長を優先させるしかなさそうです。血統も馬体も悪くないだけに、リフレッシュ後の様子に注目したいと思います。
ごく簡単に振り返ってみましたが、2020年に走ってくれた私の出資馬は以上の13頭です。
結果的に2歳デビューを果たせなかった2018年産馬として、ヴィジャーヤ、コマンドブルックス、ラヴマイウェイの3頭がいますが、おそらくヴジャーヤはそう遠くない時期にトレセンに戻ってくるでしょう。まだユルユルのコマンドブルックス、人間が乗るところからやり直しになっているラヴマイウェイは少し心配ですが、ここで焦っても良いことはなさそうなので、2頭に関しては引き続きダービー、オークスの頃にデビューができるよう頑張って欲しいと思います。(それも怪しくなってきたら、その時は少しずつ焦るつもりです(^^;))
しかし、こうして改めて振り返えると、やはり今年は上級クラスで頑張った馬がたくさんいたんですよね。
そうなると来年は、まずはドゥオーモ、クレッシェンドラヴが健在でいてくれることが第一で、その間にグランソヴァール、カナロアガール以下の世代から次のエースが出てくれたら言うことなし。。特に、明け4歳を迎えるパンサラッサ、3歳シーズンに臨むバスラットレオン、カイザーノヴァといった若い馬たちに、今年の活躍を上回る大ブレイクを期待したいです。
それから、結果的にバスラットレオンとカイザーノヴァに頼りきりになっている、2頭以外の2018年産馬たちには、来年はしっかり巻き返して勝ち上がって欲しいです。何となく口向き、ハミ受け、気性面で課題アリの馬が多い気もしますが、成長することで自然に解消していく課題もあるはずですから…。
その上で、ある意味ここ数年で最も大きな期待をかけている明け2歳世代の注目馬、ミスペンバリー'19、ステラリード'19、サティアナ'19(レフィナーダ'19は頓挫してしまいましたが…)のデビュー戦が、来年のうちに見られるとイイなぁ…です。競馬の世界は予定通りにいかないことだらけですが、そろそろ予定通り、いや、予定以上の結果がドカーンと現実になってもおかしくない気がしています(^^)
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