久しぶりにおバカ映画を観ました。監督はジェフ・ラウ劉鎮偉、チャウ・シンチー周星馳の『カンフーハッスル』やウォン・カーウァイ王家衛の『恋する惑星』などをプロデュースしています。主要キャストはアレックス・フォン方力申、フー・ジュン胡軍、ウー・ジン呉京、スン・リー孫儷、エリック・ツァン曾志偉と中国メインで、中国映画の野暮ったさと香港映画のナンセンスなお笑い、そしてロマンスが融合しています。有名な映画のパクリが散りばめられていて、笑いのツボがたくさんありました。
設定からして2046年、いきなり王家衛の『2046』です。中国本土の片田舎の警察署に配属されたロボット警官K1(方力申)は、特殊能力を使いたちまち村中の未解決事件を一掃して賞賛を浴び、世話係となったタイチョン(胡軍)の嫉妬心を煽ります。さらに、タイチョンの隣に住んでいて家族同然の付き合いをし、ひそかに片想いをしていた同僚のムイ(孫儷)までK1に惹かれて、タイチョンはK1の邪魔をするようになります。欲情ウィルスをばら撒いたり、K1の充電中にブレーカーを落としたり。
村に逃げ込んできた凶悪犯をK1とタイチョンの2人のコンビで捕まえるところでは、タイチョンのいたずらのせいでK1が電池切れになり、間違ってタイチョンを撃ったりしながらも、何とか無事に逮捕する。そして2人に逃走したロボットK88(呉京)を捕まえるよう指令が下る。
このK88とK1&タイチョンの対決が最初の山場。K88とK1の2人がトランスフォームして巨大ロボになり、ヌンチャクとブレードで闘うデフォルメCGはアニメみたいです。K88用秘密兵器としてわたされたiPodを起動しても、懐メロが出てくるばかりだし、K1が自転車に変身するのもナンセンスです。
タイチョンとK88は最終的に相討ちになってしまいますが、K1がK88のパーツを使ってタイチョンをサイボーグとして復活させたことから、第二幕の始まりです。
サイボーグに慣れないタイチョンは、知らず知らずのうちに突拍子もない挙動をしてしまいます。このあたりは見てのお楽しみ。王家衛の『欲望の翼』の名台詞も出てきたりして、パロディしまくりです。そしてK1&タイチョン/K88と巨大キョンシーロボとの対決!K88から分身が大勢出てくるのは孫悟空?
ラストシーン、ロボットはロボット、心を通わせたK1とムイには悲しい別れが待っているのでした。。。
K1やK88が巨大ロボに変身していく様子は、男の子ならたぶん一度は夢みたことがあるでしょう。それをCGで実現させてしまうパワーはすごい!胡軍がコメディに出てるのも新鮮だし、主役の方力申とヒロイン孫儷がエンディングテーマをデュエットしているのも、昔ながらの香港映画の王道です。
映画館で声を出して笑ったり、ニヤニヤしたり、楽しい時間を過ごせました。
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2/4 シアターN渋谷
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