まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
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捜査官X(試写会) 武侠

2012-04-29 23:51:51 | 中国映画(あ~な行)

日本の宣伝だと金城武がフィーチャーされてるけど、ドニー・イェン甄子丹の映画です。ピーター・チャン陳可辛監督作品。

雲南省の寒村で起きた強盗現場に居合わせたジンシー(甄子丹)が、犯人を殺害してしまい、街から警察が捜査に来る。警察の一員シュウ(金城武)は、山高帽に丸縁メガネで日本の探偵っぽい雰囲気。僅かに残った証拠を頼りに、ダウニー・ホームズばりの脳内推理でジンシーに不審な点を見つけ出す。

街に戻ったシュウは、ジンシーに似た男が過去の犯罪者にいなかったか捜査を進めて、残虐な犯罪組織の存在に行きあたる。どうやらジンシーは、その組織の首領の息子で10年前まで獄中にいたタン・ロンではないか、と見当をつけてジンシーの家に泊まり込み、証拠を掴もうとする。一方、シュウの捜査情報は組織にも伝わり、タン・ロンを奪回しようとして組織がジンシーのいる村を襲撃する。

ジンシーは、シュウの見立てどおりタン・ロンが自らの過去を封印するために名乗っていた新しい名前だった。しかしタン・ロンは組織の残虐さに嫌気がさして、組織とは離れて生きることを選んだのだった。片腕を切り落としてまで自らの信念を貫き通すジンシー、しかし組織の魔の手は自分の息子におよび。。。

前半は殺人事件の捜査らしきものが続きますが、後半ジンシーの正体が明らかになってからはすっかり甄子丹のアクション活劇になってます。日本の宣伝で金城武が前面に出てきているのは少しミスリードじゃないのって感じ。一応後半にも金城武の出番はあって、最後のジンシーの父親でもある組織の首領を倒すところでは決定的な役割を果たすんだけど、いかんせん肉体派ではないだけに地味なものになってます。その最後の闘いでは、隻腕になったジンシーがどうやって圧倒的な力を持つ首領を倒すんだろうと思っていたけど、自然の力を借りるとは、流れからいくとそれしかないかな、という感じです。

甄子丹はアクションのキレはさすがです。辮髪の剃ってる部分がかなり伸びてたのは、当時の田舎では普通のことだったのかな?映画でああいう辮髪みたのは初めてです。金城武は『レッドクリフ』の諸葛孔明ばりの頭脳派演技、丸縁メガネも似合ってました。アクションには手を出さないのかな?甄子丹の妻役でタン・ウェイ湯唯が出演していますが、せっかくの美貌なのに衣装が地味でくすんでいたので、もったいない様子です。民族衣装なんかでもっと華やかだったら良かったのに。その他にも敵役でジミー・ウォングやクララ・ウェイなど往年のカンフースターが出演しています。

陳可辛の真上から回して撮るカメラワークは、本作でも要所で使われていて、お~陳可辛の画だ、とニヤリとしたり。強盗を始末する様子をスローモーションで何度も繰り返したりと甄子丹の見せ場は十分でしたが、金城武と湯唯ももう少し活躍してもらいたかった気がします。

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2 コメント

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こんばんは☆ (kira)
2012-05-02 01:08:38
確かにドニーさんのアクションの前には、武クンの
鍼とか脳内シュミレーションは地味に映ったかもですが
その捜査官の日課になっているツボのくだりも、後半の布石になっていて、
これは運命の出会いをした2人の男の物語として
私は結構楽しめました
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kiraさんへ (まてぃ)
2012-05-02 22:56:17
コメントありがとうございます。
ドニーさんのアクションに比べると、
金城くんの脳内推理やツボの知識などがどうしても
地味に見えてしまうんですよね。
大事な役柄なんですけど。
もう少し金城くんの見所がほしかったかなぁ。
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