時の流れの中に!

少子高齢化の中で高齢者はどう生きて行けば良いのか。

認知症を予防する ㉓ パソコンボランティア

2017-10-01 09:49:15 | 認知症
視力に障がいが有る人たちにパソコン講習会参加の募集をしても応募され

る方は少ない。そんな視力障がいの方たちと肢体不自由な方たちのため、

パソコンの自由利用日が第三土曜日に設定されていた。午前と午後のコ

ースがあり時間はそれぞれ90分となっている。パソコンでやってみた

いこと、困っていることを覚えるために来られる。来られる方にはサポ

ータがつくが、サポータは二人を一緒にサポートすることもある。誰を

サポートするかは特に決まってはいないが、皆さん毎月来られるので自

然に担当が決まってくる。

Tさん男性で70歳前後だろうか、足が不自由だが両手には問題はない。

2007年4月からサポートを始めた、エクセルでの表作りを覚えたい

と言われている。まずは表作りの基本を教えて健康管理としての体重記

録表を作成することにした。グラフは折れ線グラフで作った。経営計画、

資金計画の表作り、そのほかには週間スケジュール表作りなどを作って

頂いた。ワードでは年賀状作り、宛名ラベル作りなど、インターネット

では、デパートの通販の購入方法、日経のマネー&マーケットで企業の

株価を調査、Googleのストリート・ビューなどを体験して頂いた。    

リクエストされた要望については、すべて対応しているので満足されて

いる。

ボランティア活動も2年半が過ぎた年末、Tさんが12月で卒業すると

伝えてこられた。ワード、エクセル、インターネットの基礎は習得され

ているので、後は自宅でのんびりパソコンの練習を続けていくと言われた。

ボランティアを始めてから来年の春には3年になるのでそろそろ活動を辞

めてもいい頃かなと考えていた時、視力障がい、肢体不自由の方たちが対

象のパソコン自由利用日に、特例として高齢者の方を参加させることにな

り、私が担当することになった。

Oさん80歳ぐらいだろうか、小柄な女性でどこか母に似ている雰囲気が

ある。大正生まれの母にパソコンを教えるなんて考えたこともなかった。

同じぐらいの年代でこれからパソコンを始められるとは、何とか覚えて

頂きたい。Oさんのパソコン習得を東京での最後のミッションとした。

Oさんはパソコンをお持ちなので、自宅で予習・復習をして頂ければ一年

もあれば大丈夫だろうと考えた。Oさんの家族構成、年齢などは知らない。

自宅で解らないときに教えてくれる人がいるのか、知りたかったのだが

個人情報保護法によって知らされていない。Oさんのレベルはローマ字入

力がなんとか出来る程度で、小文字があると入力に苦労している。自宅で

インターネットはされていない。初心者として教えていくことにした。

始めはマウス練習ソフトを使ってクリック、ダブルクリック、ドラッグの

練習、ワードの入力練習、エクセルの表作成、インターネットでの検索を

カリキュラムとして進めて行くことにした。マウスの練習は3ヶ月ほどで

使えるようになった。ワードはローマ字入力が遅い、聞くと自宅ではあま

り練習をされていないようだ。インターネットはクックパッド、ぐるなび、

など検索して見て頂いた。

気がつけば一年が過ぎていた。マウスの操作は問題ないが、ワードはロー

マ字入力に時間が掛かるのでなかなか進まない。インターネットは契約して

いないので自宅では練習できない。

※自由利用日の練習時間は90分しかない、一年で覚えて頂こうと詰め込み

過ぎたのではないかと反省している。ただ、自宅で復習をして頂けないので

どうにも成らない。   
コメント
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