時の流れの中に!

少子高齢化の中で高齢者はどう生きて行けば良いのか。

認知症を予防する ⑪ 母と暮らす

2017-09-12 09:45:15 | 認知症
母を楽しませたい、これまで観たことのない生の芝居を観せて

やりたいと思っていたが二人で行くことはなかった。

平日の夜の部で芝居が終わったら迎えに行くから電話をするよう

に伝えてあるが、終了時刻は知っていた。

いつも終了20~30分前には劇場に着くようにして、少し離れて

待つようにしている。母が電話をかける練習と思っているので、電

話を受けて5分ほど経ってから向かうようにしている。


光子主演「春は爛漫」のポスターを見ながら思った。

森光子さんは大正9年5月9日生まれ、母はその前年の5月1日生

まれなので森光子さんは1年と8日の年下となる。一つ違いなのに

若さと美貌を保ち舞台で活躍する森光子さんと、顔には多くのシワ

が刻み込まれ、腰が曲がり前かがみにちょこちょこと歩く母とは比

較できないほど大きな開きがある。

大女優と比較するはおこがましいが、生き方のお手本にして欲しい

と思っていた。劇場から出てきた母に「森光子さんとは一つ違いな

のに、えらい違うなぁ!」と言いたかったが我慢した。母が怒るの

は目に見えているし、その後最悪の状態で食事をするのも嫌である

。でも目的は比較ではない、森光子さんを参考にしてファション、

化粧にお金を使ってでも良いから女性らしくして欲しかったから。

(ボケないために)

長い年月は女性を大きく変える。厳しい世の中を生き抜いてきた証

が母の容姿に現れている。

※帰りは有楽町、銀座から都営地下鉄東銀座駅に向かう。途中、ど

こで食事をするか悩む、あまり銀座で食事をしたことがないのでお

店も知らない。それに、母の好きな食べ物を知らない。

何を食べると聞いても、「何でも良い!」としか言わない。前に食

事をした時も「何でも良い!」というので刺身定食を注文した。魚

が好きだろうというのは、何となく分かっていた。

高いほうの刺身定食なので喜ぶだろうと思ったが、食べても何も言

わず表情も変わらない。瀬戸内海の海沿いの町に住んでいれば、

スーパーでも新鮮な魚が並んでいる。そんな新鮮な魚を食べてい

れば東京の刺身では満足できないだろうと後で納得した。

そのため、食事は有楽町駅に近い、ニュートウキョウビル2階の

和洋風のレストランで食べるのが多かった。


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