時の流れの中に!

少子高齢化の中で高齢者はどう生きて行けば良いのか。

認知症を予防する ⑦ 母と暮らす

2017-09-06 10:07:49 | 認知症
母が何をすれば良いか判らないで、ボケっと過ごすことのないよう

に時間割表を作った。炊事、洗濯、買い物、クリーニング、それでも

時間が余りそうなので、レンタル店でビデオを借りて帰り、暇な時に

観るように言った。

少し前に人気が高かった「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」など週

2本ほどを観させるようにした。

長い貧乏生活のせいか母は着るものをあまり持っていない、生活

費は出さなくて良いので、年金が入ったら洋服を買うように言った。

数ヵ月後のある日、帰宅すると母がブラウスを見せて、「巣鴨に行っ

て、買ってきた」と嬉しそうに話した。巣鴨?お年寄りの原宿とも

言われているが一度も行ったことがなかった。

山手線の巣鴨駅なら知っているが降りたことはない、まだ東京を詳

しく知らない母がどうやって行ったのか聞いてみた。

「バスで浅草まで行って、そこで乗り換えて行った」行き方を知っ

ていたのと聞いた。人から教えてもらったと答えたが誰かなのかと

聞いても、私には知らない人だと思うので聞くのは止めた。

ただその後、「チョット安っぽいな」と言ってしまった。母は「良い

のが売ってなかった」とぶすっと言った。要らないことを言ってしま

ったかと反省したがもう遅い、その後、母から巣鴨に行ったという

話は聞くことがなかった。

地方から上京して来た人たちは、誰もが都内を知り合いに案内して

もらって行っている訳ではない。一人で出掛けて覚えていくものだ、

高齢というハンデはあるが何とかなるだろう、自由にさせることに

した。


※興味をもてば何処へでも出かけるのは私と同じ、ごちゃごちゃ言

われるのも好きでない、一人で出かけるのも苦にならない、好きな

食べ物も似ている。やっぱり親子だと思った。  
 
コメント
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