時の流れの中に!

少子高齢化の中で高齢者はどう生きて行けば良いのか。

認知症を予防する ⑫ 母と暮らす

2017-09-14 09:30:58 | 認知症
母との生活の時間に限りがあるとは思わないが、急がされるように

母とたびたび旅行に出かけた。母と暮らし始めての夏期休暇、母と

暮らすとは思っていなかったので、北海道旅行を考えていた。特に

計画をしていたわけではないが、北海道旅行はこれが最後なるだろ

う、最後のチャンスになるんじゃないかと考えていた、そこに母が

現れた「北海道一緒に行く」「うん」こうして母と私の11日間の

北海道旅行が決まった。

スケジュールとして決めたのは、千歳空港からレンタカーで出発す

ることだけ、宿泊先を決めるとそれに合わせて車を走らせることに

なる。母の体調を考えなければならないので無理はできない。もし

かすれば旅行の中止も考えることも必要になるかも知れない。泊ま

るところは夕方に決めれば良い、何とかなるだろう、そう思いのん

びり車を走らせた。千歳空港‐釧路‐根室半島‐阿寒湖‐摩周湖‐

網走‐サロマ湖‐層雲峡‐稚内へと車を走らせた。




泊まるところはガイドブックで調べて探すことができた。

2時間毎の休憩もするようにした。広い北海道では走っても、走っ

ても何もないところが多い。走っていると突如現れた広い敷地に建

物はパチンコ店、休憩することにした、トイレだけを使わせてもら

うのも気が引けるので、少しパチンコをすることにした。母にとっ

ては始めてのパチンコ、何も判らないようなのでやり方を教えた。

ハンドルを固定しなければならないのに少しずつ動いている。

玉の飛び方が安定しない、どうも素質はなさそうだ。母の横に座り

私もパチンコをした。始めての店で勝てるわけはないと思っていた

が、やはり勝てそうもない30分ほどして止めた。

稚内からは日本海側の海沿いの道路を走って戻ることにした、途中

で内陸部に入り旭川へ、ここでは健康ランドで一夜を明かした。翌

朝は富良野から夕張へここは「幸せの黄色いハンカチ」の舞台とな

ったところ、東京に帰ったらビデオを見せようと思った。

次は札幌を経由して小樽へ、石原裕次郎記念館で母に「ここに僕の

名前が刻まれている」と教えた。銘板のNo4297が私の名前で

ある。




小樽からは余市を経由して函館に向かった。函館は夜景、朝市、

観光と充実した日になった。

次の日は洞爺湖から登別温泉へ、温泉街から少し離れた旅館に泊

まることができた。

最終地札幌、前日予約したホテルに着いた。母を札幌のどこへ案

内したら良いか浮かばない。時計台はホテルを探している途中で

車の中から、これだと教えた。別に降りて見せる気にはならなか

った。あとはテレビ塔ぐらいか、もう車は必要ないと思い札幌の

営業所に返すことにした。

最終日は路面電車でテレビ塔へ、これで北海道旅行は終り、あと

は東京へ帰るだけとなった。母は10日間の車の移動にも疲れも

見せず頑張った。楽しかっただろうか、感想は聞いていない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする