おはようございます〜
最近 本を読みました。‥と言いましてもハードボイルド小説でして
カタカナですと 如何にもカッコよさそうですが、早い話が悪徳刑事と
ヤクザの利権からみの話でした。
このようなガラの悪いのもたまには息抜きで面白かったんですがその中で ヤクザのセリフが出てきます、
「ワシはこう見えても正直者で通っている、ほらワシの頭を見てみい 神さんが宿っているやろ」
聞いてる相手が呆れていると 「分からんかい、正直者の頭(コウベ)に神宿ると言うやろが」
と破顔一笑 ガハハハと笑うのです。
ガラの悪いヤクザの頭に神様が住むわけがありませんが、この作者はこんな関西弁を交えた笑える
洒落を交えながら物語りを進めます。
話の筋は明瞭で事件発生から一週間くらいでまたたく間に悪事が解決。
そのスピード感と主人公の悪徳刑事と小悪党のチンピラとのやり取りが可笑しく つい惹き込まれて 3冊も連チャンで読破。
それだけ読むとさすがに食傷気味(失笑)毎度のパターンもわかってしまいます。
しばらくしますと、ポテトチップスを食べ過ぎた後味の悪さから喉の乾きをビールで癒やすか
あるいはポテトチップスを食べ直すか…この作者の作品もそんな風に食べ飽きた後でも 指にこびりついた
塩気をつい舐めるような悪食の常習的な魅力があるようです。
黒川博行 氏は、なぜか京都の芸術大学を卒業されている芸術家志望の方です。それがどうしてハードボイルド小説を書いた
のか私には分かりませんが、異色の学歴を超えて大衆文学の直木賞を受賞されて文才が花開きました。
(※この作者の疫病神シリーズを題材にさせて頂きました)
これ以上宣伝をすると御本人に迷惑が掛かりそうなのでこれくらいにしますが、冒頭に載せました 正直者の頭に神宿る
こんな ことわざがある事をこのハードボイルド小説から私は、知りました。
又 この本の中でこんな一節があります。
若いヤクザと小悪党の副主人公の会話を冷やかすのです。
「お前等の どこかかみ合わない会話をテニストークと言うらしいぜ」ニヤけながら 「…相手のいない所を狙って球を
打つからラリーが続かないんだ」ガハハハと笑います。この悪徳刑事は、傍若無人の風をしながら意外と博学なのですね。
この悪徳刑事は、小悪党のチンピラを仲間に引き入れます。
しかし何かにつけ口答えをするので つい乱暴に従わせたりしますが、
たまに機嫌の良いときには、 ♪亭主の好きな赤烏帽子〜(あかえぼし)と鼻唄を口ずさむのです。
さて、ここで久々のクイズです。。。
この 亭主の好きな赤烏帽子 とは 一体 どういう意味でしょうか?
ヒント 男尊女卑の時代のことわざ です。白をクロと言う。
どうでしょうか^^お分かりになりましたか^^