寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

千年の寒さを知る…

2016年01月20日 06時47分00秒 | 日記
おはようございます。 今朝は日本古典文学です(^^)
枕草子の最初出だしは、有名な、春はあけぼの…、ですが、冬については
冬はつとめて、雪の降りたるは ゆふべきにも あらず…
と あります。
著者の清少納言は京に住んでいましたから、平安時代は洛中でも 雪の降るのは当たり前 だったと思われます。
それからすると 現代の京都は 寒いのは当たり前ですが 雪が降るか!?となると 滅多に積もりませんよね♪ 時代考証に 古文書が役に立つのは こんな時でしょうね♪
そして平安時代ですから 今から約千年前… どんな暮らしをしていたのでしょうか~
現代は寒ければ、ファンヒーターやコタツ、エアコンなど多種に暖房器具があります。 それが千年前ですと、 今より寒いはずですが、どのようにして暖を採っていたのでしょうか!
この様子もちゃんと記していました。霜のいとしろきも、また 更でも いと寒きに 火など 急ぎ興して 炭持て渡るも いとつきづきし。
現代では あまり見かけなくなりました、炭 を興して…とありますから 火鉢か何かに真っ赤になった 炭を入れて暖を採っていたようです(^^)
若い人はご 存じないかも知れませんから、ちょっと註釈致しますと、樹木を燃やすと煙りが出て大変でしょ、しかも燃え尽きるのも速いし、火が安定しません。しかし樹木を燻製…燻(いぶ)すして 炭 にすると火力は強くて暖かいし、煙りは出ません。しかも長持ちしますから ほんと これを発明した人はノーベル賞間違いなし♪(^^)
私らの小さいころ 炭で暖を採る生活が少し残ってました。だから炭は千年以上日本人の冬に欠かせない貴重な暖房器具だったのです。
そのあと私の体験から言いますと、炭 は長持ちしますが暖かさでは灯油には敵いませんね。 炭から灯油(ストーブファンヒーター)に移行していったのは それらが新しく発明され高度経済成長とともに普及したのが昭和四十年代じゃなかったでしょうか。
あ、その間に 練炭 がありました^^;
これは 炭…でもなく灯油でもなく たぶん石炭のカスを固めたものだったのでしょうか。 暖かさも炭以上でしたし、長持ちもOK(^^) 値段も灯油に比べたら雲泥の差。 難点は 二酸化炭素が発生するため 締め切りした部屋で長時間使い続けると中毒になることでした。
私の家内も中学校の時 受験勉強していたら 途中から頭がガンガン痛くなって もうちょっとであの世行きになるところでしたから^^;
事実 この練炭で亡くなったニュースは日常茶飯事で練炭はそんな危険と背中合わせでありながら 昭和の時代には欠かせないものでしたが、灯油を使ったストーブが出始めると 家庭の片隅に追いやられてしまいました。二酸化中毒を私は経験しませんでしたが、中毒の初歩は頭痛から始まるらしいので 直ぐに気が付いて部屋から出るか換気するかで治りました。 しかし 頭痛をちょっと我慢しているとやがて眠気が襲ってきます。
そしてうとうと しながら 天国行き~ 自殺に使われたことや謀殺の手段にも使われたそうです。
話を戻しますが平安時代の家屋はどのようだったかわかりませんが、炭だけの暖房器具では身体の 芯から暖まれるはずもありません。
平安時代の人たちは現代人より きっと 丈夫に出来ていのでしょうね。
それを思って 今日の寒さを凌げればと思いました。

追伸!
炭は木炭とも呼ばれていました。 書いて時の通りですね^^;
次に出ました 練炭。 これは石炭の売り物にならないクズを練り直して、円筒の形にして空気孔を真っ直ぐ開けてました。丸太に一円玉くらいの孔が幾つも真っ直ぐ開いてるので蜂の巣を想像して下さればOKです(^^) 練炭は、練炭火鉢という専用の火鉢に入れました。
形は 朝顔の花を逆さまにした感じで、下に四角い空気孔がありましたが、それで火の加減を調整してました。 学校などでは主に石炭ストーブでした。
これはご存じの真っ黒な石みたいなもので 正しく 石炭 ですね^^;
それからは石油が主流になりましたが、石の油!
日本語って わかりやすいですよね(^^)
コメント
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