まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

神戸CAP HOUSEへ行ってきた!!

2007年10月06日 23時24分06秒 | 建築

神戸CAPというのを以前から何かで読んで知っていて、漠然とした興味はあった。あったんだけど、なかなか「そこに赴こう」という気分にはなれなかった。たまたま、そう思うきっかけがなかっただけなんだけどね。

古くからの友人が、神戸の有るところに行きたいというので同行してみると、そこは神戸CAP HOUSEであった。

想像していたよりも遥かに妖しげなその佇まいに思わず唾を飲み込んで立ち尽くした。

古くなった建物をリフォームさせて使用している。設備配管はむき出しで壁や天井、それに配管等は白いペンキで塗装されているだけである。

CAP HOUSEのHPによれば、「CAP HOUSEは、特定非営利活動法人「芸術と計画会議(C.A.P.)」が旧神戸移住センターを使って企画・運営するアートプロジェクト」であるらしい。

老朽化がだいぶ進んでいるためか、補修か建替えかでかなり検討がなされたようであるが、残念ながら建替になってしまうらしいということを、ここで創作活動をされている作家の「やまけ」さんから教えてもらった。

いつの時も、「建替」と聴くとその建物が愛おしくなるものである。

兎にも角にも、日本という国は「近代建築物の保存」がとても下手な国であると私は思う。

「フランスの様に・・・」とは言わないが、もう少し何とかならないものかと思う。

フランスとは法体系が丸きり違うので、願ったところでそんなことは永遠に叶うものではないのだ。

きっと、友人のinomamo氏が私をここに連れてこなければ、一生この建物と出会うチャンスはなかったのかも知れないので、感謝感謝!

メインの階段。妙に艶かしい感じがする。

階段と言うのは実は一見ジミな部分なんだけど、吹抜の大空間よりも正面のファサードよりも建築家のセンスが試される部分と言っても過言ではない。

階段の手摺で、やっぱエロいなあと思うのは村野藤吾氏の一連の建物なんだけど、ここの階段の手摺も相当エロいなあと思う。

しかし、ちょっと手摺が低いので、建築やっているのに高いところが苦手な私は、重心が高いという効果も相まって、下を除きこもうとすると足元が少し震えてしまうのである。

太陽が沈み、外が真っ暗になっても、なかなか撮影終了への踏ん切りがつかずにいつまでも、いつまでも写真を撮り続けていたマニアックな男が2人・・・

いやあ、なかなかいい感じの建物やった。

「やまけ」さん曰く、ここは「来るモノ拒まず、去るモノ追わず」らしい。興味の有る人は行ってみて見て!

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