ネコとウッドクラフトと

現在ネコ14匹とウッドクラフトにはまっています

モリスの「イチゴ泥棒」で椅子のリペアー

2015-12-20 20:10:47 | 木工作品
捨てられていた椅子を修理してみました。
廃棄処分されていた椅子ですが、木部はしっかりしており、バネもまだまだ使えそうでしたので、修理・回復をしてみました。
かなり古いもののようで、背のドテを除いてはほとんど原型を留めていませんでした。どのように貼られていたのかも不明でしたが、その構造から大方の見当は付きましたので、思い切ってやってみることにしました。



修理前の椅子の様子です。 藁で作られた背のドテは何とか使えそうです。


幸いなことにバネは一つも折れていません。 さすがに麻のテープは朽ち果てていました。


脚の塗装も劣化が激しいです。 まずはここの塗装からかな・・・。


背にはおそらくコーヒーか砂糖の袋(ドンゴロス)が使われています。


麻のテープを張り直し、バネを取り付けました。肝心のバネを吊りあげた際の写真を撮り損ねましたが、バネは全部で16個あります。


バネの高さが高いので、バネの中間でも紐で固定し動かないようにしています。


ヘッシャンを貼り、座面の基礎の基礎が出来上がりです。ここまでできれば7割がた終了って感じです。


ヘッシャンの上にチップウレタンとパームヤシのクッション材をしきつめます。
写真はありませんが、背にはウレタンを落とし込み、クロ綿を敷き詰めました。


座と背にそれぞれ仕上げのウレタンを貼ります。


背を布でしわにならないよう覆い被せます。今回はモリスの「イチゴ泥棒(プリント柄)」を貼りました。 カーテン地として作られたもののようです。端切れのため柄合わせはできませんでした。 また、脚はポアステインでこげ茶に染色後、ラッカー仕上げとしました。


座は鏡の部分の型紙を何度かつくり、いらない布で一度縫製してから、本番に臨みました。今回の作業で一番難しかった部分です。
鏡にしわができてしまい、型取りの難しさを痛感しました。もしかすると鏡の布の方向を間違えたかな?何度縫い直してもしわが取れない・・・。


背裏は下地用のシートを貼りその上に10㎜のウレタンを貼り、「イチゴ泥棒」をタッカーでとめました。タッカーの針を隠すため共布で帯を作り、鋲でとめました。

今回は一応これで完成とし、座面は後日再挑戦するつもりです。 今度は座も「イチゴ泥棒」にするかな?

あまり布をランプシェードにしてみました
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親友との別れ

2015-12-17 15:46:13 | Weblog
大学時代から今日までずっと付き合ってくれていた「ひろみさん」が亡くなった。
どんな場合でも別れはつらいものだが、ましてやそれが親友となるとその喪失感は身内を亡くした時より大きい気がする。もっとも身内は自分よりずっと年上で順番から言っても順当だけど、先に逝くとは考えてもいなかったからかもしれないが・・・。

彼女との出会いは大学1年の時であることは間違いないのだが、どうやって知り合ったのか今となっては全く思い出せない。多分、鎌倉に住む彼女は横須賀線で、私も横須賀線や東海道で通学していたので話すようになったのだと思う。

決して美人ではないし抜群のプロポーションでもなかったが、いかにも鎌倉のお嬢様って感じでした。流行に敏感だけどそれに押し流されることはなく、多分テーラーだったお父様の設えた粋な洋服をいつも着ていたのを思い出す。
とても聡明で、モノの本質や重要性を見抜く力が高く、ノートの取り方などは秀逸していた。 いつもボーダーラインを彷徨っていた私は試験間際になると彼女のノートで勉強したり、「ここは大事よ!ちゃんと覚えておきなさい!」などのアドバイスをもらい何度も追試を免れていた。

お互いに所帯をもちさすがに子育て中はたまに連絡を取り合う程度でしたが、それでもずっと気にかけてくれていたように思う。
趣味も性格も違うのになぜか気が合って(少なくとも私の方は)、今日までおつきあいしてくれた。 きっと姉御肌で思慮深い彼女はあぶなっかしい私を見てられなかったのかな。或いは私よりずっと大人で、もしかしたら私は彼女の掌の上で転がされていたのかもしれないが、居心地の良い掌だったし、不快に思ったことは一度もなかった。そのくらい細やかな気配りができる人だった。

昨年末に副腎の癌を摘出して快方に向かっていた。その矢先に母君と夫君を相次いで亡くされ、自分にも癌の転移が見つかり、10月にお会いした時には、少しだけど病魔と闘う闘争心や生への執着心がなえてるように感じ、本当にほんのちょっとだけ心配していた。その予感が的中してしまったことになるが、こんなに早く来るとは思いもしなかった。
友人として何もしてやれなかった、これまでの借りをお返しできないまま別れてしまった、そんな思いでいっぱいだ。

ひろみさん。  本当にお世話になりました。 私はもう少しこちらに居ますが、そっちに行ったらまた楽しくやりましょう! こんどこそ借りを返すよ。 それまで、しばしのお別れですね。
ご冥福をお祈りします。
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トールペイント展

2015-12-13 15:51:23 | 木工作品
ダニエル家具の学校8期生の渡辺さんがトールペイントの個展を開催しました。

場所は大磯迎賓館のギャラリー。
大磯迎賓館は大正元年に貿易商の別荘として建てられたもので、国の有形文化財に指定されているそうです。 なんでも日本最古のツーバイフォー工法の建築物とか。1Fのレストランや2Fのバルコニーからは海が臨めます。なかなかしゃれた建物でした。


迎賓館の外観




渡辺さんの作品
時節柄、クリスマス用の作品もあり、どれも彼女が丹精込めた力作ぞろいでした。







これは家具の学校上級で作成したキャビネットにペイントしたもので、木肌を生かした塗装とは全く雰囲気が違います。



こちらは古い家具(ワードローブ)の扉を再利用したもので、鏡板の部分にペイントが施されています。
お気に入りのポストカードの図柄をアレンジしたものだそうです。



帰りに館内を一通り見学し、1Fのレストランでピザを食べてきました。 ピザ生地が大変おいしく、特にシラスのピザが気に入りました。 ランチで2400円、ちょっと奮発しました。
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皿たて(家具の端材を利用して)

2015-12-09 22:41:12 | 木工作品
家具の学校OBのF島さんがネコをモチーフした皿立をつくられた。
ダニエル家具の台輪の切り落としを利用したものです。
材料はカバザクラでローズウッドのかんざしをあしらっています。それがちょうどトラ猫の縞のようです。なんとも愛らしい!
顔は熱ペンかな?




皿がまたいい!!
海外旅行の際に購入されたものだそうです。 ポルトガルとか・・・。 ご本人も記憶が確かでない様で・・・。





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ワゴン完成

2015-12-05 20:46:10 | 木工作品
家具の学校OBのOTさんのワゴン作成をお手伝いしました。

以前雑誌に投稿し、入選したものを具現化したものです。

材料:ラジアダパイン集成材(15ミリ厚)
大きさ:580H×670D×250W

課題は高さ300㎜ほどの浄水器を載せ、リビングダイニングのテーブルの下に邪魔にならないよう収納できるワゴンの作成。あわせてティッシュボックス、調味料、ペットボトルなども収納したい、というものでした。

設計はOTさんが既にされていたので、調達できる材料などの関係でマイナーチェンジをするだけですぐに作業に取り掛かれました。



設計図を基に描いたラフスケッチです



実際にできあがったワゴンはこのようになりました



横から見るとこんな具合に。 浄水器の落下防止に使われているのは、引き出しの引手(取っ手)です



テーブルの下にも納まりました。 底には自在車が付いており、テーブルの下から簡単に取り出せます。
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