ネコとウッドクラフトと

現在ネコ14匹とウッドクラフトにはまっています

糸鋸(scroll saw)で作るボール(bowl)

2016-06-27 15:59:37 | 木工作品
ずいぶん前にも同様の記事を掲載した気がするが、一枚の板から器(ボール)状の物を作る方法を紹介する。 既に多くの方がやっており、参考本もたくさん出ているやりかたですが・・・。

今回は厚さ約25㎜、250㎜角のマホガニーまがいの集成材を用いた。
CADで10㎜間隔の楕円を描き、プリントアウトしたものを板に貼り付けて、切断を開始。
糸鋸の台を傾け、線に沿って切断。今回は28度に傾け、反時計回りに材料を動かし切断。
糸鋸ステージの傾斜角については、一番外側のリングの底面の円周が、次のリングの表面の円周と一致するよう(同じ大きさ)な角度ということになります。これは断面図を描けばすぐに求められます。


楕円の線に沿って切断


糸鋸のステージを傾斜させて切断します


今回は28°


リング状に切り出したもの


それらを重ねます


こんな感じ。 一定の角度できれいに切断できれば、表面はもっと揃うはずです。


それぞれのリングを糊で貼り付け、サンディングで成形すれば、楕円形のボールの出来上がりです。



下の写真の様な板で同様のことをやってみました。今回は正円で。



切り抜いたものを少しずつづらして貼り付けるとこんな感じの物ができます。



旋盤で器を削り出すと、ほとんどがごみとなってしまいます。この方法はその意味ではエコな方法です。
上の正円の器の方は、貼り付けてから旋盤で最終的な形を整えました。
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御厨子作成

2016-06-09 23:45:54 | 木工作品
鎌倉の友人に依頼された厨子を作成。

材料:タモ、イチョウ
大きさ:360w×330h×270d
塗装:着色;水性ステイン(ゴールドオーク)、 仕上げ;クリアラッカー(全艶消し)

ピアノの上に置くとの事でしたので、動線などを考慮し、扉が邪魔にならないよう工夫しました。また、素材や色は、既存の他の家具とできるだけ調和するように配慮しました。

厨子全体像



正面: 扉やひきだし前板にはできるだけ木目がでるようにしました。 扉は腰押しの框組、抽斗前板は緩やかなカーブが付いています。


扉は厨子の上部に納められるような構造になっています


扉を収納しつつあります。 扉の取っ手が邪魔になり収納しきれません。



扉収納時。取っ手は?
後ろ板と台(ステージ)には銀杏を使いました。 鎌倉市の木は「ヤマザクラ」だそうですが、私の中では永く鎌倉の歴史を見つめてきた八幡宮の銀杏の印象が強く、内部を白っぽくしたかったこともあったので銀杏にしてみました。 


取っ手にはローズウッドを挽いて用いました


扉の取っ手はマグネットで脱着できます。 抽斗内部にもマグネットが付いており外した場合は引き出し内に収納し、紛失を防ごうという寸法です

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