ネコとウッドクラフトと

現在ネコ14匹とウッドクラフトにはまっています

ついにその時が。母逝く

2011-10-26 06:03:59 | Weblog
 
庭に秋明菊(貴船菊)が咲きました。好きな花でしたので母も喜んでいました。

そんな矢先、ついにその時が来てしまいました。慢性心不全で療養中の母が21日の早朝、容態が急変し、家族みんなに看取られながら静かに息を引き取りました。88歳と2か月余りの生涯でした。
在宅医療を始めてから約1か月半でしたので、心の準備はできていたつもりでしたが、もう何もしてやれないのだと思うと寂しさでいっぱいです。

母の一番弟子である姉が枕花を飾ってくれました

9月上旬から一段と厳しい状況になり、自力では寝返りもできないようになりました。目が合うと手を挙げるので、近寄ると、特に用はなく、ただ手を握り、その手を振りほどくともう一度つかもうとする。「ちょっと仕事をしてくるから」とベッドを離れると、観念したように私の動きを目で追う。私はできるだけ母から見えるところで外仕事(木工など)をする。そして窓越しに目が合うとまた手を振るので私も手を振って見せる。そんな毎日でした。出来上がった作品を見せると、「上手にできたね」「かわいいね」と一応評価をしてくれました。器などの場合、「ちょっと重いね」と言われ、「あんたの力が無くなったんだよ」と思いながらも削りなおしたこともありました。
そんな他愛のないこともできなくなりました。本当に寂しいものです。
遺品の中から、「幸せで心豊かに過ごせた生涯でした。ありがとう」という趣旨のメモが見つかった。
天寿を全うして逝ってくれたのだろう。そう、思うことにした。



レックス、ハスキー、ジュニアにも供花のおすそわけ

かあさんへ
母さんへの思いを書き留めておこうとこの項を起こしたが、書けば書くほど嘘くさくなってしまい、思いは俺の胸の中に収めておくことにしました。88年間、お疲れ様でした。あなたの息子であったことを誇りに思っています。安らかに・・・・。
四十九日なんか待たずに、早く大好きだった父さんのもとに行き、また、かいがいしく世話女房をやってください。

容心院理翠大姉(大きな心で人々を包み込み、道筋を示した(緑を愛した)美しいヒト)殿    政英  
コメント (4)
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看病しながらの木工制作(桃の種で)

2011-10-19 05:32:57 | 木工作品
母を看ながら小品を作っています。
今回は桃の種でリングを作ってみました。
桃の種を日陰干しでよく乾燥させ、ドリル等で穴をあけ、外側を整形して作ります。
これは、もう20年以上も前の義弟のアイデアで、当時もいくつか作りましたが、昔を思い出しながら作ってみました。

 桃の種から作りますのでそんなに大きなものはできません。ナプキンリングにしてみました。今の季節ならスカーフリングでもいいかもしれません。

 

 左は比較的大きな種でしたので、外側を平面に仕上げ、クルミの油で磨いてみました。右側はマル面に整えました。未塗装です。

母の介護を在宅医療に切り替えてから1か月が過ぎました。この間、血圧が測定不可能なくらい低下したり、末梢の酸素が70%台に下がったりと3回ほど危機的な状況になりましたが、主治医や循環器専門医が往診してくれるなどで、その都度回復し、現在は小康状態となっています。
認知症にもなっている母ですので、これまでもつじつまの合わないことや訳のわからないことは言っていましたが、先日は完全に11歳の少女に戻ってしまいました。まるで多重人格のヒトをみているようでした。11歳(本人がそう言っているので)の頃の事はよく覚えているが、それ以降のことは全く分からなくなっていました。我々のことはもちろん、連れ合いのことや、11歳以降に起こったことなどは「判らない」「知らない」というのです。おそらく自分が一番良かった時代に戻ったのでしょう?そうこうしているうち入浴サービスが来て、現実の世界に戻ったようでした。私にとって、初めてで、且つ貴重な経験でした。脳の仕組みってどーなってんだろー!!!
 
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