OTさんが鎌倉近代美術館が今月いっぱいで閉館となるから訪れるというので、お供させてもらった。
OTさんは建築士の資格をお持ちの女性なので、いろいろと面白い話しが聞けた。
この美術館は坂倉準三による建築物で、日本のモダニズムを代表する名作なのだそうだ。
なんでも耐震の問題で、閉館を余儀なくされたらしい。ということは閉館後に取り壊されてしまうのだろうか?
後で、ネットで調べたら、さすがに取り壊さず、耐震対策をして存続させるらしい。その後の使用方法についてはまだ決まってないようだ。
この日は平日にもかかわらず、多くの人が訪れていた。 皆さん展示品を見に来ているというよりは、建物に別れに来ているようでした。
それほど多くの人たちに親しまれ、愛された美術館なのだろう。
私自身は数回しか訪れたことがなく、最後に来たのがいつだったかも思い出せないが、建物の大きさがちょうどよく、展示品をゆっくり見ることができた印象は残っている。 鎌倉の名所がひとつ無くなってしまうのは寂しい気がする。
美術館全景。 八幡宮の入り口方面から見た景観。水面に映る建物もいい。当然それも計算に入れての設計でしょうが・・・。ミュージアムショップの絵葉書には夜景が載っていたが、実物を観たくなるような美しさでした。 また、テラスに立つとその天井に映る池の反射光がなんとも幻想的な模様を描き出すようにも造られている(OTさんの解説)。
この金属製の手すりは坂倉が気に入った曲線になるまで何度もやり直させたという逸話が残っているそうです(OTさん解説)
正面から見ると3次元的にカーブしていることが解る。 たしかに職人泣かせだろ。
この手すりも、よく見るとずいぶんと複雑な曲面になっている。 どうやって造ったんだろう・・・。 手すり全体に全く継ぎ目がないので、御影石風にセメントで作ったんだろうけど、かなりの勾配だから乾く前に変形しないのかとか、固まった後に砥ぎだしたんだろうとかいろいろ想像してしまった。いつもなら見逃してしまうところだが、彼女のおかげで今日はずいぶんと楽しめた。
この水飲みもその空間も素敵でした。ここだけ切り出してオークションにかけたら即売だなと下衆のかんぐりも・・・。
展示室には坂倉が設計した家具も展示されていたが、いかにも建築家らしい両袖机が気になった。残念ながら撮影禁止だし、ネットで探してもいまのところ見つかりません。 長大作さん風の椅子が何点か目に留まったが、ネットで調べたら坂倉さんの傘下で働いていたらしい。
31日の最終日は日曜日でもあり大混乱となるだろうけど、感動的なラストになるだろうな。
OTさんは建築士の資格をお持ちの女性なので、いろいろと面白い話しが聞けた。
この美術館は坂倉準三による建築物で、日本のモダニズムを代表する名作なのだそうだ。
なんでも耐震の問題で、閉館を余儀なくされたらしい。ということは閉館後に取り壊されてしまうのだろうか?
後で、ネットで調べたら、さすがに取り壊さず、耐震対策をして存続させるらしい。その後の使用方法についてはまだ決まってないようだ。
この日は平日にもかかわらず、多くの人が訪れていた。 皆さん展示品を見に来ているというよりは、建物に別れに来ているようでした。
それほど多くの人たちに親しまれ、愛された美術館なのだろう。
私自身は数回しか訪れたことがなく、最後に来たのがいつだったかも思い出せないが、建物の大きさがちょうどよく、展示品をゆっくり見ることができた印象は残っている。 鎌倉の名所がひとつ無くなってしまうのは寂しい気がする。
美術館全景。 八幡宮の入り口方面から見た景観。水面に映る建物もいい。当然それも計算に入れての設計でしょうが・・・。ミュージアムショップの絵葉書には夜景が載っていたが、実物を観たくなるような美しさでした。 また、テラスに立つとその天井に映る池の反射光がなんとも幻想的な模様を描き出すようにも造られている(OTさんの解説)。
この金属製の手すりは坂倉が気に入った曲線になるまで何度もやり直させたという逸話が残っているそうです(OTさん解説)
正面から見ると3次元的にカーブしていることが解る。 たしかに職人泣かせだろ。
この手すりも、よく見るとずいぶんと複雑な曲面になっている。 どうやって造ったんだろう・・・。 手すり全体に全く継ぎ目がないので、御影石風にセメントで作ったんだろうけど、かなりの勾配だから乾く前に変形しないのかとか、固まった後に砥ぎだしたんだろうとかいろいろ想像してしまった。いつもなら見逃してしまうところだが、彼女のおかげで今日はずいぶんと楽しめた。
この水飲みもその空間も素敵でした。ここだけ切り出してオークションにかけたら即売だなと下衆のかんぐりも・・・。
展示室には坂倉が設計した家具も展示されていたが、いかにも建築家らしい両袖机が気になった。残念ながら撮影禁止だし、ネットで探してもいまのところ見つかりません。 長大作さん風の椅子が何点か目に留まったが、ネットで調べたら坂倉さんの傘下で働いていたらしい。
31日の最終日は日曜日でもあり大混乱となるだろうけど、感動的なラストになるだろうな。