ネコとウッドクラフトと

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親友との別れ

2015-12-17 15:46:13 | Weblog
大学時代から今日までずっと付き合ってくれていた「ひろみさん」が亡くなった。
どんな場合でも別れはつらいものだが、ましてやそれが親友となるとその喪失感は身内を亡くした時より大きい気がする。もっとも身内は自分よりずっと年上で順番から言っても順当だけど、先に逝くとは考えてもいなかったからかもしれないが・・・。

彼女との出会いは大学1年の時であることは間違いないのだが、どうやって知り合ったのか今となっては全く思い出せない。多分、鎌倉に住む彼女は横須賀線で、私も横須賀線や東海道で通学していたので話すようになったのだと思う。

決して美人ではないし抜群のプロポーションでもなかったが、いかにも鎌倉のお嬢様って感じでした。流行に敏感だけどそれに押し流されることはなく、多分テーラーだったお父様の設えた粋な洋服をいつも着ていたのを思い出す。
とても聡明で、モノの本質や重要性を見抜く力が高く、ノートの取り方などは秀逸していた。 いつもボーダーラインを彷徨っていた私は試験間際になると彼女のノートで勉強したり、「ここは大事よ!ちゃんと覚えておきなさい!」などのアドバイスをもらい何度も追試を免れていた。

お互いに所帯をもちさすがに子育て中はたまに連絡を取り合う程度でしたが、それでもずっと気にかけてくれていたように思う。
趣味も性格も違うのになぜか気が合って(少なくとも私の方は)、今日までおつきあいしてくれた。 きっと姉御肌で思慮深い彼女はあぶなっかしい私を見てられなかったのかな。或いは私よりずっと大人で、もしかしたら私は彼女の掌の上で転がされていたのかもしれないが、居心地の良い掌だったし、不快に思ったことは一度もなかった。そのくらい細やかな気配りができる人だった。

昨年末に副腎の癌を摘出して快方に向かっていた。その矢先に母君と夫君を相次いで亡くされ、自分にも癌の転移が見つかり、10月にお会いした時には、少しだけど病魔と闘う闘争心や生への執着心がなえてるように感じ、本当にほんのちょっとだけ心配していた。その予感が的中してしまったことになるが、こんなに早く来るとは思いもしなかった。
友人として何もしてやれなかった、これまでの借りをお返しできないまま別れてしまった、そんな思いでいっぱいだ。

ひろみさん。  本当にお世話になりました。 私はもう少しこちらに居ますが、そっちに行ったらまた楽しくやりましょう! こんどこそ借りを返すよ。 それまで、しばしのお別れですね。
ご冥福をお祈りします。
コメント
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