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椅子修理(張替とグラ直し)

2013-09-17 18:09:10 | 木工作品
椅子の張り替えと脚のぐらつきの直しの依頼がありました。

椅子(イタリア製)は20年以上使われたとのことで、座面の生地や座と背に詰められていたクッション材(モールド)はかなり傷んでおり、また、脚にぐらつきのあるものもありました。



修繕前の椅子  よく見るタイプの椅子です。


座面のモールドはその役割を完全に終えていました。 背も同様でした。


モールドを支えるテープも伸びて、一部は外れていました。


脚と座の接合部のホゾや接合部をより強固にするための隅木などは、経年変化により、糊が切れてしまい、ホゾそのものも痩せてしまったようです。


隅木の部分。椅子は5脚預かりましたが、そのほとんどが後脚の隅木が外れていました。ぐらつきの最大の原因だと思います。


糊が切れている部分はできるだけ分解し、再度糊を充填して組みなおしました。


1脚だけ購入時が違うとのことで、座面の構造も他のものと異なりバネが内蔵されていました。こちらは、まだしっかりしていたのでこのまま再利用することにしました。


座面を支えるテープを貼り直し、さらにヘッシャンを貼り、耐久性をもたせました。


張替後の雄姿?です。クッション材としてウレタン(HK30ミリ+HK15ミリ)を用いました。新しい生地で貼りなおし完成です。生地は依頼主の方が鎌倉のスワニーで購入されたものです。大きな花柄でしたので、できるだけ柄合わせしました。オリジナルは連結鋲で縁取りされていましたが、今回はダブルの球縁としました。


張替後の後ろ姿

コメント (1)
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