栃一枚板の座卓

トチの一枚板を４期生のＳ藤さんから分けていただき、座卓を造りました。
最近結婚した家内の姪っ子にプレゼントするためです。

手に入れたトチはかなり捻じれており、平面を出すのに一苦労でした。
電動鉋と手鉋で格闘すること数か月？　なんとか裏表平滑な面が・・・。

板の大きさは1500×600×65に仕上がりました。　これだけ大きいと扱うだけでも一人では大変。

脚は以前、建築現場でいただいた梁や根太の切落しを用いました。おそらくアカマツではないかと思います。
天板との接合は落し蟻継ぎとし、取り外しができるようにしました。

いよいよ最後の工程、塗装を開始しようとした時、姪っ子から、子供ができベビーベッドを置くことになったため座卓は置けなくなったとの電話が入りました。

予定通りオイル仕上げにしようと思っていますが、主のいなくなった座卓、どうしよーー！！
どなたか欲しい方いませんか？？　　お安くしときますけど・・・。



座卓全景




両サイドともビンタを残しました



けっこうおもしろい杢がでました



脚は天板の幅が広い方は２本をハの字に、狭い方は１本を横にして使いました



座卓裏側


脚１本側。　相欠きで桟をかませ補強しました。


脚２本側。



落し蟻継ぎ。　ホゾ穴はトリマーと鑿で。　穴の長さはホゾの約１.５倍。


落し蟻継ぎ。　ホゾは本来は脚本体から造りだすのですが、木が柔らかいこと、木目や材料の寸法の関係などから、堅木を接着させて代用しました。　アリの角度は８度で前後に５度のテーパーがついています。

専攻科 K子さんの作品

K子さんから写メが送られてきました。

K子さんは長大作氏の椅子に少しアレンジを加えたものを作成中ですが、これはその試作品。座面部分をペーパーコードで編む予定のため、その部分だけを製作してみたわけです。

暮れの忙しい中、頑張って完成させたのです。
彼女は慎重で、丁寧だから試作品とはいえなかなかの出来栄えです。

四隅の脚の頭を座面と揃えて切断すればスツールとして十分使えそうだ。現物を見るのが楽しみ！

来年１月１１日からダニエル元町で開催される発表会に展示することにしたそうです。

今回は試作ということもあり脚はカバ材、貫はホワイトパインですが、本番では脚、貫ともにメープルでペーパーコードももう少し太くなり、またアームが付く設計となっており、そこは少し癖のあるトチを使う予定になっています。

隙間家具

写真と共に隙間家具の依頼があった。
トイレに備え付の家具の横に抽斗付の家具をという注文。
大きさは705ｈ×190ｗ×120ｄで、深さ120位の抽斗を２つとのこと。




アカマツ集成材とフラッシュ合板でつくりました。
シンプルなデザインなので抽斗前板にアールをつけてみました。取っ手はマホガニー。
クリスマスプレゼントとしました。


どうやら思い通りに収まったようです。　めでたしめでたし。
下部にも扉をつけたらよかったかな。いずれ折を見て改造を提案するかな。