19日の日曜日、NHK-BS2の収録に参加しました。専攻科でご一緒しているI草さんのご紹介で急遽の参加となりました。
「熱中夜話」という番組で、この日のテーマは手作りにはまっているヒトがその熱中振りを披露するというものでした。
司会はビビる大木、田丸麻紀のお二人で、ゲストとしてなぎら健壱、小出由華のお二人が出演されました。
MCの軽妙な進行となぎら流のジョーク等々で、収録は2時間ほどで終了しました。私は木製のチョコレートを紹介し、造るに至ったいきさつなどを話しました。本番で使われるかどうか?
放送は5月8日20時からだそうです。
撮影スタッフの面々。以前、TVKに出演した時はロケでもあったのでスタッフは3名でしたが、この日はおそらく20人以上・・・。オレンジのシャツを着た方がカンペで次々指示を出していき、MCはそれをさりげなく観て司会進行をするという番組の進行の仕方に興味深深で、話そっちのけでスタッフの動きを観察していました。
参加者がつけるパス。収録終了後、記念としていただきました。
参加者の一部。なかには九州や東北から参加された方も・・・。
「熱中夜話」という番組で、この日のテーマは手作りにはまっているヒトがその熱中振りを披露するというものでした。
司会はビビる大木、田丸麻紀のお二人で、ゲストとしてなぎら健壱、小出由華のお二人が出演されました。
MCの軽妙な進行となぎら流のジョーク等々で、収録は2時間ほどで終了しました。私は木製のチョコレートを紹介し、造るに至ったいきさつなどを話しました。本番で使われるかどうか?
放送は5月8日20時からだそうです。
撮影スタッフの面々。以前、TVKに出演した時はロケでもあったのでスタッフは3名でしたが、この日はおそらく20人以上・・・。オレンジのシャツを着た方がカンペで次々指示を出していき、MCはそれをさりげなく観て司会進行をするという番組の進行の仕方に興味深深で、話そっちのけでスタッフの動きを観察していました。
参加者がつけるパス。収録終了後、記念としていただきました。
参加者の一部。なかには九州や東北から参加された方も・・・。
我等が師匠「天野さん」がNHKのブログに載っていました。
3月19日に「いっと6けん」で放送された内容です。記事の一部を転載します。
詳細はこちらを
http://www.nhk.or.jp/yokohama-blog/200/17138.html
このところの不景気で、「直して使う」ビジネスが脚光を浴びていますよね。横浜でも、技術に定評のある職人さんが修理をする「家具の修理事業」が人気を呼んでいるんです。
実は横浜には、150年前の開港時から続いている「横浜家具」という工芸品があります。
これは日本人の職人(依頼されたのは馬具職人だったとも言われています)が、外国人から西洋家具の修理を依頼されたことから始まった工芸品で、次第にその修理の腕の良さを見込まれて修理だけでなく家具の製作も依頼されるようになりました。
以来、素材にはナラやカバザクラの木を使い、彫刻やネコ脚などカーブを生かしたデザインで知られる横浜家具は、元町を舞台に親しまれてきたのです。
釘がほとんど使われず、ほぞによって接続していることなどから、修理をしやすい構造をしています。
そんなことから、横浜家具には「直して使う」という考え方が脈々と受け継がれてきたのです。
今回取材させていただいた家具メーカーでは、10年ほど前から本格的に修理の受付を始めました。
年々新品の生産が減っている一方で修理の依頼は増え、ここ5年で注文は5割増しになったそうです。
修理を行っているのは、横浜家具作りに関わって56年の天野高光さんたち、ベテランの職人のみなさんです。
天野さんは横浜家具作りにずっと関わってこられたので、時にはご自分が生産に携わった家具が修理に持ち込まれることもあります。
取材の日も学習机が持ち込まれて、あちこちを懐かしそうに目を細めて眺めていらっしゃいました。
修理を本格的に始めて、依頼される修理品のうち横浜家具のものは実はわずかです。
それどころか、横浜家具以外のものが9割近くにものぼります。
最近増えている修理の依頼品で代表的なものとしては、ダイニングチェアーがあります。
何脚かのうち1脚が壊れてしまった場合、以前だったら「セットでまとめて買い直そう」と考えられる場合が多かったものが、最近ではその1脚だけを修理に出す人が増えているんだとか。
たしかに、修理さえすればまだ使えるし、気に入ったデザインのものは大切に使うに越したことはないですよね。
このダイニングチェアーの修理の過程で、職人技が光っていました!
背と座面がグラグラして安定しないイス、よくありますよね。
修理は、簡単に破損しているように見えるその部分だけを外から補強するわけではありません。
最低限の範囲で分解し、内側にある補強の木材をしっかりつけ直してグラつきを解消します。
ひとつひとつの部品をしっかり見て、補強の部品が角と合っているか、浮いてついていないかを確認します。
きちんと見ていくと、角がしっかりイス本体の角度に合わせて削られていない部品がありました!
作られた当初から、半ば浮いた状態でつけられていたものとみられます。
これを丁寧に削って角を合わせてつけ直すと…新しかった当時よりも丈夫なイスに生まれ変わりました!
この、「最低限分解して基礎からきちんと直す」ということが、なかなかできない貴重な技術なんだそうです。
破損の本当の原因を見極めるのは、確かに難しいのでしょうね。
運ばれてくる修理品の一つ一つとこんな風に向き合うさまは、まるでお医者さんのようでした。
また、天野さんご自身も「修理の過程で様々な人が作った思いもかけない構造のものと向き合えて、大変勉強になる」と話していました。
そして、こうして家具を大切に使う技術や文化が横浜で培われてきたことは、私たちにとっても誇りであると感じました。
この、家具を大切に使っていく気持ちを、現在家具を使っている私たちも大切にしていかなければいけませんね。
開港から続く横浜家具の技、これからもぜひ残していってほしいと思います。
3月19日に「いっと6けん」で放送された内容です。記事の一部を転載します。
詳細はこちらを
http://www.nhk.or.jp/yokohama-blog/200/17138.html
このところの不景気で、「直して使う」ビジネスが脚光を浴びていますよね。横浜でも、技術に定評のある職人さんが修理をする「家具の修理事業」が人気を呼んでいるんです。
実は横浜には、150年前の開港時から続いている「横浜家具」という工芸品があります。
これは日本人の職人(依頼されたのは馬具職人だったとも言われています)が、外国人から西洋家具の修理を依頼されたことから始まった工芸品で、次第にその修理の腕の良さを見込まれて修理だけでなく家具の製作も依頼されるようになりました。
以来、素材にはナラやカバザクラの木を使い、彫刻やネコ脚などカーブを生かしたデザインで知られる横浜家具は、元町を舞台に親しまれてきたのです。
釘がほとんど使われず、ほぞによって接続していることなどから、修理をしやすい構造をしています。
そんなことから、横浜家具には「直して使う」という考え方が脈々と受け継がれてきたのです。
今回取材させていただいた家具メーカーでは、10年ほど前から本格的に修理の受付を始めました。
年々新品の生産が減っている一方で修理の依頼は増え、ここ5年で注文は5割増しになったそうです。
修理を行っているのは、横浜家具作りに関わって56年の天野高光さんたち、ベテランの職人のみなさんです。
天野さんは横浜家具作りにずっと関わってこられたので、時にはご自分が生産に携わった家具が修理に持ち込まれることもあります。
取材の日も学習机が持ち込まれて、あちこちを懐かしそうに目を細めて眺めていらっしゃいました。
修理を本格的に始めて、依頼される修理品のうち横浜家具のものは実はわずかです。
それどころか、横浜家具以外のものが9割近くにものぼります。
最近増えている修理の依頼品で代表的なものとしては、ダイニングチェアーがあります。
何脚かのうち1脚が壊れてしまった場合、以前だったら「セットでまとめて買い直そう」と考えられる場合が多かったものが、最近ではその1脚だけを修理に出す人が増えているんだとか。
たしかに、修理さえすればまだ使えるし、気に入ったデザインのものは大切に使うに越したことはないですよね。
このダイニングチェアーの修理の過程で、職人技が光っていました!
背と座面がグラグラして安定しないイス、よくありますよね。
修理は、簡単に破損しているように見えるその部分だけを外から補強するわけではありません。
最低限の範囲で分解し、内側にある補強の木材をしっかりつけ直してグラつきを解消します。
ひとつひとつの部品をしっかり見て、補強の部品が角と合っているか、浮いてついていないかを確認します。
きちんと見ていくと、角がしっかりイス本体の角度に合わせて削られていない部品がありました!
作られた当初から、半ば浮いた状態でつけられていたものとみられます。
これを丁寧に削って角を合わせてつけ直すと…新しかった当時よりも丈夫なイスに生まれ変わりました!
この、「最低限分解して基礎からきちんと直す」ということが、なかなかできない貴重な技術なんだそうです。
破損の本当の原因を見極めるのは、確かに難しいのでしょうね。
運ばれてくる修理品の一つ一つとこんな風に向き合うさまは、まるでお医者さんのようでした。
また、天野さんご自身も「修理の過程で様々な人が作った思いもかけない構造のものと向き合えて、大変勉強になる」と話していました。
そして、こうして家具を大切に使う技術や文化が横浜で培われてきたことは、私たちにとっても誇りであると感じました。
この、家具を大切に使っていく気持ちを、現在家具を使っている私たちも大切にしていかなければいけませんね。
開港から続く横浜家具の技、これからもぜひ残していってほしいと思います。
椅子造りの合間にライティングビューロー風小物入れを造ってみた。
楢材で杢目が綺麗なものが手に入り、これはもう小物入れを造るしかないと思い立ち、製作にかかりました。
材料にはところどころ虫に喰われた跡があり、多少のロスはありましたが、なんとか大きな設計変更はなくきどれました。
大きさは400W×250D×250H
ほぼ完成という時に、不覚にも風邪をひいてしまい、それも思いのほか重症で、途中で作業中断となっています。
あと、取っ手の製作・取り付けと裏板貼りだけなんだけど・・・・・。
塗装はオイルステインでアンティークブラウン調にと思っています。
今回の作業ではなんといっても天板と側板の留め加工に精度が求められました。
そのため卓上丸のこの調整をしなおし、木どりの時から注意をはらって作業を進めました。その甲斐あって留め加工は思った以上にうまく仕上がりました。
小物入れ全景
横から
天板と側板は包みあり組み留加工
引き出し
扉をopen
楢材で杢目が綺麗なものが手に入り、これはもう小物入れを造るしかないと思い立ち、製作にかかりました。
材料にはところどころ虫に喰われた跡があり、多少のロスはありましたが、なんとか大きな設計変更はなくきどれました。
大きさは400W×250D×250H
ほぼ完成という時に、不覚にも風邪をひいてしまい、それも思いのほか重症で、途中で作業中断となっています。
あと、取っ手の製作・取り付けと裏板貼りだけなんだけど・・・・・。
塗装はオイルステインでアンティークブラウン調にと思っています。
今回の作業ではなんといっても天板と側板の留め加工に精度が求められました。
そのため卓上丸のこの調整をしなおし、木どりの時から注意をはらって作業を進めました。その甲斐あって留め加工は思った以上にうまく仕上がりました。
小物入れ全景
横から
天板と側板は包みあり組み留加工
引き出し
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