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とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アト・ワンス』を見ました。

2023-03-05 08:26:58 | 映画
 アカデミー賞最有力候補と言われている『エブリシング・エブリウェア・オール・アト・ワンス』を見ました。残念ながら私には何がいいのかよくわからない映画でした。

 私が大学生のころ、小劇場ブームがありました。今から40年ほど前です。東京の小さな劇場で、若い人たちの劇団が公演を行っていました。難解でありながら、感動的な音楽と笑いがあり、そして若者の熱い思いを発信する演劇でした。熱い雰囲気が、役者だけでなく観客席にまで伝わり、劇場は異空間と化していました。私はそんな小劇場のブームの中にいました。

 この『エブリシング・エブリウェア・オール・アト・ワンス』はそんな小劇場演劇に似ています。話はよくわかりません。しかし、異空間に飛びながらカンフーの迫力と下品な笑い、
そして感動的な音楽が流れ、最後には「家族の再生」というテーマが浮かび上がってきます。そこに気が付いた時、ああなるほどな、という気持ちになりました。

 しかし、小劇場とこの映画の大きな違いは、映画には劇場という空間がないということです。劇場に閉じ込められているという感覚がありません。いつの間にか映像を客観視してしまい、そして遠くのものと感じてしまいます。カンフーや笑いの場面が、もっと伝わればもっとのめりこめたのかもしれませんが、残念ながらそこまでのレベルにはなっていないように私には思えました。わたしは何度かコックリと寝てしてしまいました。

 アカデミー賞を取ってしまうのかもしれませんが、そうなったらちょっと悔しいなあと思います。
コメント
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