「夏の柊」は吉田美奈子、森 俊之、石井 彰、石井智大、金澤英明によるバンド(?)です。そのメンバーによるライブが新宿Pitinnで開催されました。8月26日の初日に聞きにいきました。すばらしいライブでした。
吉田美奈子さんは、ここしばらく石井彰さんと、金澤英明さんのデュオ「譚歌」に参加して、スタンダードなジャズナンバーを歌っています。以前、吉田美奈子さんは森俊之さんと全国を回っていました。そのツアーは主に吉田さんの曲を歌うものです。それに石井彰さんの息子さんの、弦楽器奏者石井智大さんが加わり、主に吉田美奈子さんの曲を歌うのが、この「柊」というプロジェクトで、夏に関する曲を歌うのがこの「夏の柊」ということのようです。
メンバーはみんな一流のミュージシャンです。とにかくうまいし、作りあがられた音楽はかっこいいし心地いい。しかしライブならではの緊張感も伝わってきます。音楽に身をゆだねながら、それでいて刺激がビンビンと伝わってきます。
今回のライブではジョニミッチェルの「リバー」を歌ってくれました。ジョニミッチェルの名曲です。私の大好きな曲です。「川があれば、スケートに乗って遠くに行けるのに」という、今は遠くにいる人に会いに行きたいという曲です。亡くなったかつての仲間たちへの追憶なのかもしれません。
吉田美奈子さんの歌はいよいよ円熟をましてきました。これからのさらなる活力を期待します。