安倍晋三氏が「日銀は政府の子会社だ」と発言したという。だから「60年の満期が来たら毎回借り換えていい。」とまで言ったという。本当だろうか。私には国がサラ金に頼ってもいいと言っているような無責任極まりない発言のように思われる。
この発言、藤井聡氏などの経済学者の主張のようである。それを安倍氏は根拠にしている。だからそれなりに自信をもって安倍氏は言ったのだろう。しかし、そんなに簡単に借金を増やしていいはずがないというのが、「常識」である。この理論にはどこかに無理があるはずだ。
論理の間違いがどこにあるのかを見極めればいい。安倍氏の発言の中で、「日本の国債は今でも信認されている。」の部分がどうもあやしい。今はまだ信頼されているかもしれない。しかし円安が進んでいるし、これ以上借金が増えていけば一気に信頼は失われる。今は大丈夫でも、将来まで日本が信じられているかなんてわからない。そうなれば日本が破綻する。
安倍氏の発言に対してきちんと経済学者が集まって議論してほしい。この理論が本当に正しいのか、それとも危険性があるのかを明確にすることが大切である。あいまいにしないでほしい。そしてアベノミクスの総括をしっかりとやってほしい。