映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』を見ました。実話をもとにしたとは思えない、おもしろい展開の映画ですし、イギリスという国のおもしろさを感じさせる映画でした。
監督 ロジャー・ミッシェル
キャスト ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレン、フィオン・ホワイトヘッド、アンナ・マックスウェル・マーティン、マシュー・グッド
【あらすじ】
イギリスのニューカッスル。ケンプトンは高齢者のために公共放送BBCの受信料無料化を求める活動に熱心に取り組んでいた。妻ドロシーと息子ジャッキーと小さなアパートで暮らしをしている。経済的に苦しい。ある日、ロンドンでゴヤの名画が盗難にある。その絵がケンプトンの家に隠されていた!
皮肉にとんだイギリス人の会話がおもしろい。特に裁判のシーンのケンプトンの堂々とした態度とユーモアは、気持ちのいい笑いを生んでくれます。しかもその裏には我が子を助けようとする父親の覚悟があることがわかると、意味合いが逆転します。それは気持ちのいい逆転劇です。
肩の凝らない映画ですが、味のある名作です。この映画がロジャー・ミッシェルの最後の長編映画だそうです。いい映画を作り続けたことに感謝します。