とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

ミュージカル映画『ウエストサイドストーリー』を見ました。

2022-02-15 06:58:56 | 映画
 シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』を基に、アーサー・ローレンツ、レナード・バーンスタイン、スティーヴン・ソンドハイムが1957年に発表したブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド物語』をスティーヴン・スピルバーグが監督して作り上げた長編映画。当時のニューヨークの状況が見事に描かれ、アメリカ映画らしいハードボイルドなストーリー展開、そしてバーンスタイン、ソンドハイムの作り上げた名曲の数々、見事なミュージカル映画です。

監督       スティーヴン・スピルバーグ
出演者   アンセル・エルゴート レイチェル・ゼグラー
音楽       レナード・バーンスタイン(作曲) スティーヴン・ソンドハイム(作詞)

 アメリカは自由であるが、その自由さは差別に対しても寛容です。黒人が差別され、中南米からの移民も差別され、そして一部の経済的に貧しい白人も差別される。この作品の男性主人公トニーはポーランド系の貧民グループであり、一方女性主人公まりあはプエルトルコからの移民です。ニューヨークの再開発の中で、街から締め出されようとしています。彼らは縄張り争いをしなければ生きていけません。グループは対立します。トニーとマリアの愛し合う二人に悲劇が訪れます。

 アメリカの歴史は差別の歴史です。どう差別を克服していくかがアメリカの一つの歴史でした。差別は許されるものではありませんが、彼らは常に克服の努力もしてきました。日本はどうなのでしょう。一見差別がなさそうに見えますが、中国や韓国に対する差別は根強くありますし、実際にアジア系の移民を受け入れるようになったら、どうなるかわかりません。差別を克服できるのか。この問題は日本人にも同じように常に突きつけられています。

 バーンスタインとソンドハイムによる誰もが知っている楽曲を改めてこの映画で堪能できます。本当にすばらしい曲ばかりです。

 古き良き(?)時代のアメリカのミュージカル映画のすばらしさを感じる映画でした。
コメント
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