現政権は世論誘導をよく行う。「国会が終了すると疑惑追及が終了する」というのもその一つだ。国会中も安倍総理は何も説明していないのだから、国会が終わっても何も変わらないのだ。
これまでの疑惑は国会で野党が攻め手を欠き同じ質問ばかりしていたのだから、野党が国会終了を待っているような状況だった。こういう状況ならば「国会が終われば疑惑追及が終了する」というのは正しいかもしれない。
しかし今回の「桜を見る会」の問題は違う。当初は私もそれほど大きい問題だとは思わなかった。しかしここまで露骨に隠ぺいするのは何かがあるとしか思えない。私はウソをついてますよと叫びながら逃げているだけのように思えるのだ。この不思議な状況の本質が見えない。これでは追及が終わるはずがない。疑惑に時効があるはずがないのだ。
現政権は「国会が終われば疑惑追及が終わる」という物語を作り、それをマスコミに垂れ流し、マスコミもその物語に乗ってしまっている。いわゆる「空気」づくりが上手い。広告代理店が裏にいるのではなかろうか。こういう世論誘導に騙されていけないのがマスコミの使命であろう。それなのに評論家の中には空気づくりに加担している人までいるのが現状だ。
しっかりと見ること。そしておかしいことをおかしいと言うこと。そしてそれを選挙まで忘れないこと。絶対に忘れないこと。安倍政権は民主党政権を悪夢だというが、それ以上に安倍政権は悪夢である。人を信じられなくなる政権なのだから。