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とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

朝日新聞「折々のことば」より「俺たちは会話して、心に刺さった小さいとげを抜いているんだ」(7月28日)

2017-09-28 08:25:03 | 折々のことば
 俺たちは会話して、心に刺さった小さいとげを抜いているんだ(イスタンブールの運転手)

 女優・劇作家のわかぎゑふが、旅行中に知りあった運転手に「トルコの人はお喋りが好きだね」と言った時に返ってきた言葉。人の心は繊細で、すぐ傷がつく。刺さった棘は放っておくと血管を巡りやがて心臓に突きささる。だからそのつどこまめに抜いておくんだと。我慢を重ねるのは徳ではなく毒? わかぎの脚本・演出による劇「向日葵(ひまわり)のかっちゃん」の公演パンフレットから。(鷲田清一)


 よくわかる言葉である。人間は言葉によってコミュニケーションしている。その言葉のやり取りの中で傷つけあうこともある。では言葉を発しなければどうなるのか。人間は言葉によって考えている。一人で考えていてもその言葉は常に自分に返ってくるので自分の心を傷つけることがある。やはり同じなのだ。言葉はとても危険な存在なのだ。

 その時助けてくれるのはやはり言葉でしかない。他者の言葉を聞いてあげる。それが大切なのだ。そういう存在になれる人になりたいが、まだまだ私は自分が勝ちすぎている。

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