とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

外国人力士への差別はあってはならない

2017-04-01 06:44:30 | スポーツ
 以前このブログで大相撲の日本人びいきを肯定する文章を書いた。日本人が日本人をひいきしてしまうことまで否定する必要はない、というものである。しかし、差別はいけない。

 春場所で照ノ富士に対して「モンゴルに帰れ」というヤジがあったそうである。これはスポーツの観戦中に言ってはいけないヤジである。明らかに差別だ。決して許してはいけない行為だ。今後このようなことがないような方策を相撲協会にはお願いしたい。

 外国籍の力士はどの力士も、自分の国の文化とは違う日本文化の中で苦労して生活している。しかも相撲の社会はさらに独特である。そのような外国人力士に対して思いやりの心を持ち、尊敬しなければならない。

 最近日本会議が力を持ち始め、日本のナショナリズムが台頭してきた。ナショナリズムが悪いことだとは思わないが、それが外国差別になるのならば、ナショナリズムの行き過ぎに対しては強く戒めなければならない。自分の国が好きというのは自然な感情であり、それを否定する必要はない。しかしその土台となるのは人間が好きだという自然な感情であり、外国籍の人だって好きだという気持ちである。そこに差別がうまれてはいけないのだ。


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(再掲)大相撲の日本人びいきについて

2017-04-01 06:41:19 | スポーツ
 今日のブログで話題にした去年(2016年)2月27日のブログを再掲します。

 今年の1月場所で琴奨菊が優勝しました。10年ぶりの日本人力士の優勝で大いに盛り上がりました。そのことについて、日本人力士へのひいきはおかしいという意見が聞かれます。多くの外国出身の力士は日本人以上に努力を重ねてきたから強くなったのであり、日本人だからと言って大きく取り上げるのはおかしいという意見です。

 この意見はもっともだと思います。琴奨菊に対する熱狂ぶりは他の外国人力士に対して失礼にも思えます。日本人力士の優勝が10年ぶりだということは、ここ10年は外国出身力士が大相撲を支えてきたわけです。だから外国出身力士に敬意を示し、琴奨菊への過度の熱狂は控えるべきにも思えます。

 しかし、別の視点もあるように思われます。

例えばテニスで私たち日本人の多くは錦織を応援しています。これは悪いことなのでしょうか。錦織を応援しているからと言って、ジョコビッチを嫌っているわけではありません。ジョコビッチの強さを認め、尊敬しながらも、錦織を応援しているのです。

ACミランの本田を応援します。サッカーのスターはほかにもたくさんいます。正直言って本田よりもすごいプレーヤーはたくさんいます。しかし、私たち日本人の多くは本田を応援しています。これは自然な感情です。悪いことであるとは思えません。

もし日本人選手を応援して外国人選手に対して失礼な態度をとるのならば大きな問題です。しかし、外国人のトッププレーヤーに対しての尊敬の気持ちは失っているようには思えません。レベルの高い場であるからこそ日本人の活躍を応援したくなるのです。

大相撲でも同じでしょう。白鵬は偉大な横綱でありみんなが応援しています。日本人よりも努力したからこそ、いまこれだけの優勝回数を重ねているのです。白鵬を尊敬、応援してない日本人はいません。その上で日本人である琴奨菊の優勝を自然な気持ちとして喜んでいるのです。これは大相撲が国際化するなかでの過程で当然のように起きることなのではないでしょうか。

国際化が叫ばれています。広く大きな世界的な視点が必要な時代になってきています。しかし、無理をしてまで「身びいき」を否定してしまったら自分の「拠り所」を見失い社会は大きく乱れ始めます。差別はいけませんが、「ひいき」は否定しなくてもいい。これが私の意見です。

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