とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

「口利き」とは?

2017-03-25 14:36:31 | 社会
 森友学園問題で、籠池氏と安倍昭恵さんの言っていることが食い違っている。これは私の個人的な意見であるが、両者の認識の違いから来ているものなのではないかとも思われる。

 籠池氏は昭恵氏に政治的な「口利き」を期待していた。しかし昭恵氏は自分は政治家でもないのだから、籠池氏のはことばを周りの役人に伝えても「口利き」にはならないと思っていた。そもそも「口利き」の意味も知らなかったという可能性もある。役人は権力者が何か言った場合、その意味を過大にとらえる習慣ができている。だからこのような問題が生じたのではないかと、私には感じられる。

 もしそうだとしたら、問題点は2つ。1つは安倍昭恵さんは「口利き」をする対象と言っていいのかということ。つまり、安倍昭恵さんが政治家のように権力者と言っていいのかということ。2つ目は、役人が政治家のいうことを過大に受け止めてしまう現在の日本の風潮である。政治家がああしろ、こうしろと決定的なことを言わなくとも、役人のほうが政治家の言うことを解釈し、政治家の思う方向に進めてしまうことが常態化しているのだ。これによって政治家がはっきりと何かを言わなくとも、政治家の思う方向に事がすすむことになる。罪に問われず、「口利き」が可能になってしまうのだ。

 今回の森友学園問題、茶番のような事件ではあるが、もしかしたら日本社会を見事に写し出したような事件なのかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする