とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

ホームランボールを補給した少年がうらやましい

2017-03-09 14:35:06 | 社会

WBCで日本の山田選手の打ったホームラン性のボールを少年がグローブでキャッチし、ホームランかとも思われた打球が2塁打になった。その場面、私はテレビで見ていた。

日刊スポーツには次のように出ている。 

同点で迎えた4回2死二塁で山田哲人内野手(24)が勝ち越しの適時二塁打。スタンドに入る2ランかと思われたが、観客が打球をキャッチし、リプレー検証の末に二塁打となった。

山田のボールをキャッチしたのは男子中学生だった。青ざめた表情でフードを目深にかぶったまま。思わず捕ってしまったか、と問われ、うつろな表情で「はい」とだけ答えた。球場関係者から口頭注意も受けた。救うかのような侍ジャパンの猛攻だったが、最前列で観戦した仲間とともに、視線は上がらなかった。 

少年は決して悪くない。その場にグローブを持った少年がいて、そのホームラン性のボールを取らないなんてことがあるはずがない。自分はそれほど自由には動くことができない状態で、自分にまっすぐに向かってくるボールを取れたというだけでも奇跡的なことである。もしこれになんらかの落ち度があったとすれば、ルールのほうである。

ホームランボールをキャッチしたいと野球が好きだったら、だれもが抱く夢だ。その夢を実現した少年がうらやましい。称賛すべきことである。

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