昨日は東北大学で、「第81回 全東北学生競技ダンス選手権大会」 が開催されました。
2011年度の学連の最終戦となります。
言葉では尽くせないくらい色々あった2011年でしたが、
早いものでもう今年のシーズンが終了してしまうのです。
いつものようにパンフレットに寄せた挨拶文をここに再掲しておきます。
2011年度卒業生の皆さんへ
全東北学生競技ダンス連盟会長
小野原雅夫 (福島大学教授)
東日本大震災によって大きく出遅れることになった東北学連の2011年度の公式戦も、今日で最終戦を迎えます。本当にいろいろなことのあった1年間でした。昨年の秋大会を終えたときにはまさかこんなことになるとは思ってもいませんでした。そして昨年の4年生たちの多くは卒業式も追い出しコンパも開催されず、別れの言葉を交わすチャンスもないまま、それぞれ社会人として慌ただしく旅立っていかなくてはなりませんでした。
そんな昨年の4年生たちと比べて、今年の4年生のダンス人生はどうだったのでしょうか?いよいよ最終学年に突入するという直前にあの震災に直面してしまいました。貴重な練習期間である春休みのほとんどを、リーダーやパートナーと顔を合わせることもできないまま、練習ができずに悶々としていたことと思います。4月に入ってもなかなか大学は再開されず、学連の公式戦も再開できるかどうかずっと危ぶまれていました。けっきょく春大会は非公式戦という形での開催となりました。ただでさえ数少ない東北学連の公式戦が1試合失われたのは大変な痛手でしたが、「がんばろう、東北!! 東北学生ダンススポーツ大会」 という形で開かれたチャリティマッチは、例年の公式戦とは異なる、見る者にも参加する者にも心に残るいい試合となったのではないでしょうか。夏大会では3人のトッププロの先生方にけっこう長い時間、公開レッスンをしていただくこともできました。あんなことがあったからこそ、いつもの年とは違う貴重な経験もたくさんすることができたのではないでしょうか。
例年、卒業生の皆さんに言っていることですが、ダンス部での4年間の経験というのはこれからの人生にとっても大変意味のあるものです。この4年のなかで、もう辞めようかと悩んだことは一度や二度ではなかったでしょう。実際に一緒に入部した同期生のうち多くの仲間がそれぞれの事情で辞めていったことと思います。そのうえあんな震災に見舞われてしまったわけですが、それにもかかわらず皆さんはとうとう最後まで踊り続け、後輩たちを指導し続ける道を選択しました。その選択と努力と苦労に心から称賛を送りたいと思います。この困難な状況の中で最後まで頑張り抜いた経験は、きっと皆さんのこれからの人生のバックボーンになってくれることでしょう。これからもいろいろなことが起こると思いますが、どんな経験も力に変えて、東北の復興のために大いに貢献していただきたいと思います。
2011年度の学連の最終戦となります。
言葉では尽くせないくらい色々あった2011年でしたが、
早いものでもう今年のシーズンが終了してしまうのです。
いつものようにパンフレットに寄せた挨拶文をここに再掲しておきます。
2011年度卒業生の皆さんへ
全東北学生競技ダンス連盟会長
小野原雅夫 (福島大学教授)
東日本大震災によって大きく出遅れることになった東北学連の2011年度の公式戦も、今日で最終戦を迎えます。本当にいろいろなことのあった1年間でした。昨年の秋大会を終えたときにはまさかこんなことになるとは思ってもいませんでした。そして昨年の4年生たちの多くは卒業式も追い出しコンパも開催されず、別れの言葉を交わすチャンスもないまま、それぞれ社会人として慌ただしく旅立っていかなくてはなりませんでした。
そんな昨年の4年生たちと比べて、今年の4年生のダンス人生はどうだったのでしょうか?いよいよ最終学年に突入するという直前にあの震災に直面してしまいました。貴重な練習期間である春休みのほとんどを、リーダーやパートナーと顔を合わせることもできないまま、練習ができずに悶々としていたことと思います。4月に入ってもなかなか大学は再開されず、学連の公式戦も再開できるかどうかずっと危ぶまれていました。けっきょく春大会は非公式戦という形での開催となりました。ただでさえ数少ない東北学連の公式戦が1試合失われたのは大変な痛手でしたが、「がんばろう、東北!! 東北学生ダンススポーツ大会」 という形で開かれたチャリティマッチは、例年の公式戦とは異なる、見る者にも参加する者にも心に残るいい試合となったのではないでしょうか。夏大会では3人のトッププロの先生方にけっこう長い時間、公開レッスンをしていただくこともできました。あんなことがあったからこそ、いつもの年とは違う貴重な経験もたくさんすることができたのではないでしょうか。
例年、卒業生の皆さんに言っていることですが、ダンス部での4年間の経験というのはこれからの人生にとっても大変意味のあるものです。この4年のなかで、もう辞めようかと悩んだことは一度や二度ではなかったでしょう。実際に一緒に入部した同期生のうち多くの仲間がそれぞれの事情で辞めていったことと思います。そのうえあんな震災に見舞われてしまったわけですが、それにもかかわらず皆さんはとうとう最後まで踊り続け、後輩たちを指導し続ける道を選択しました。その選択と努力と苦労に心から称賛を送りたいと思います。この困難な状況の中で最後まで頑張り抜いた経験は、きっと皆さんのこれからの人生のバックボーンになってくれることでしょう。これからもいろいろなことが起こると思いますが、どんな経験も力に変えて、東北の復興のために大いに貢献していただきたいと思います。
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