まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

メッセージは肯定文で!

2009-09-25 08:54:58 | 幸せの倫理学
スポーツ・コーチングの世界では、
「メッセージは肯定文で」 というのが常識になりつつあります。
つい日本人は危機管理のほうを重視してしまうので、
「ミスするな」 とか 「ボールから目を離すな」 みたいに、
否定文で指示を出しがちですが、
そうやって言われると人間の脳は否定のところまで捉えきれずに、
ミスをすることやボールから目を離すことに意識が向いてしまうのだそうです。

さて、写真のTシャツですが、
これは古田がスワローズの監督になった年に発売されていたもので、
その年の球団のキャッチコピーが入っています。
ちょっと小さいですが見えますでしょうか。
「Don't Miss the Chance !」
日本語にすると 「チャンスを逃すな!」 ということでしょう。

これが発表になったときに、ああ今年はヤバイな、と予感しました。
むろん古田の監督就任に沸きかえっていたときですから、
そんなこと口に出して言ったりはしませんし、
こうやって球場でもすぐにそのTシャツを買ってしまうくらいですが、
しかし、素人の私でも知ってることなのに古田監督は大丈夫かなあと、
シーズン開幕前から私の中では暗雲が垂れこめていました。
その後の経緯は皆さんご存じの通りで、
チャンス逃しっぱなしのまま退任劇に追い込まれてしまいました。

こういうときは 「Don't Miss the Chance !」 ではなく、
「Get the Chance !」(「チャンスをつかめ!」) と言わなくてはなりません。
これはスポーツに限らず、教育的指導場面全般に当てはまりますので、
みんな覚えていてください。  (×「忘れないでください」)
メッセージは肯定文で!   (×「メッセージを否定文で言ってはいけません」)

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