まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

「エチカ福島」 始動!

2013-02-07 15:16:26 | 哲学・倫理学ファック
「エチカ福島」 という組織 (or プロジェクト?) が立ち上がりました。
福島の高校の国語の先生たちが中心となって結成されました。
各種イベントやセミナーを開催していくそうです。
HPには 「エチカ福島」 を立ち上げた理由について次のように書かれていました。

「なぜ、今 「エチカ」 なのか。
 「エチカ」 という名前はスピノザの主著 『エチカ (倫理学)』 から拝借した。
 スピノザの考え方が、今福島で思考し行動していくときに頼りになる、と直観したからだ。

 社会的にしつらえられた様々な基盤が一挙に自然によって引き裂かれ、
 道路も水道も電気もガスもない状態になったところに、
 原発事故が起こって放射能汚染という未曾有の、
 目に見えず (当時は) 計測すらままならない 「災害」 に直面したあのとき、
 私たちは、今までの行政や政治、社会的なシステムでは到底「間に合わない」という経験をした。

 (中略)

 そういう極めて不透明で、簡単には答えの見つからない現実の中で、私たちは生きることになった。

 では、どんな風に生きていきたいのか?

 (中略)

 答えは一つに収斂することなどないに違いない。
 だが、私たちは大震災と原発事故を目の前にして、
 ただバラバラで無力なモノとしてだけ生きるわけにも行かないだろう。

 どう生きればいいのか、から、どう生きたいか、へ。

 世界が指し示す 「生の可能性条件」 の限りにおいて、
 十全に自分の生命力を発揮する 「生き方」 はどのようなものなのか。

 それを共にあきらかにしていきたいのである。」

ということだそうです。
その 「エチカ福島」 の第1回セミナーが今週末に開催されます。
その名にふさわしくスピノザ専門家の國分功一郎氏が講師として招かれています。
私も 「エチカ福島」 には全面的に協力していくつもりなので、
第1回セミナーにはぜひとも参加したかったのですが、
先約が入ってしまっていたため残念ながら今回は欠席です。
福島の国語の先生たちがこの状況に対して何を語るのか?
それに対して國分氏がどう応えるのか?
スピノザ倫理学はどこまで有効なのか?
皆さん、ぜひ私の代わりに聞き取ってきてください。


「エチカ福島」 第1回セミナー

場所 福島県立橘高等学校 同窓会館 (福島県福島市宮下町) 

日時 2013年2月9日(土)13:30~16:30ぐらいまで

定員 100名 (先着順です<笑>)

講師 國分功一郎先生

第1部
 発表 1「震災における恐怖と人為=≠自然」 島貫真 (湯本高校)
     2「震災と原発事故の責任とは何か?」 深瀬幸一 (橘高校)
     3「アートとは何か?アートに何ができるのか?」 丹治嘉彦 (新潟大学)

第2部
 前半 : 國分先生の助言と講評
 後半 : 自由討議