本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

仕事道を歩む。:松山情報発見庫#209

2005-07-02 00:00:00 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
『仕事力』,朝日新聞広告局

さすがは朝日新聞社が造った本だけあり、ビジネス書と一つ格が違うんだぜといわんばかりの装丁。
内容も、どちらかというと、大人向け。
でも、就職活動を控えた学生、終えた学生もちろん、就職活動中の学生にもぜひ読んでもらいたい本だ。

この本ではひとことで言えば、「生きていく上で仕事とは何か?」ということを日本を代表する仕事人の人生を、その言葉を通して紹介する内容となっている。
この本に登場する人物の中から僕が気に入った人の言葉を紹介していきたいと思う。

朝倉摂さん
~日本画家
彼女は、仕事で自分が成長し、人を動かすには、心、リアリティーが伝わる仕事をせよという。
この心、リアリティを仕事にこめるには、目の前にある仕事に自分の経験、力を総動員してすることで育ち、こういった仕事の仕方をすることで始めて自分のオリジナリティーにつながるという。

安藤忠雄さん
~建築家
彼によれば仕事をするということは、自分の可能性に挑戦することで、仕事への心構えとして、
「若いうちは迷うものなのです。常に意志を持って、切り開いていかなければなりません。楽な道などないのです。ただ、迷いながら決めたら全力疾走で3年は突き進むべきでしょう。本気で取り組めば、おもしろいことや感動することが必ず出てくる。大切なのは、進路や自分の将来で迷っても、人の判断に頼らないで、苦しくても自分で考え抜くこと。人が指し出した方向へなんとなく歩いていってもワクワクする日々は訪れないと思う。自由に自分で決める。そして責任も自分で取る。周囲の人間にできるのは、納得するまでやれと励ますことだけ。自分の限界を見極めて、あきらめるのも自分。」

福原義春さん
~資生堂名誉会長
彼は、仕事をするに当たり、毎日新しい知識、知を取り入れ自分の栄養とすることが大切で、どんな仕事でも謙虚に引き受け、そこから学んでいこうとする姿勢が大切であるという。
また、仕事というのは、自分の出来る才能、資質をとことん考えつめて、社会に還元し役立てていくことだという。

塚本能交さん
~ワコール社長
彼は、仕事とは自分の誠実さ、誠意を社会に役立てるためにあるという。
また、好きな仕事をする、仕事における自己実現ということについて、
「好きな仕事とは、自分の趣味や好みを生かすという狭いものではない。自分が楽しむための労働ではありません。どのような人に対して、自分の力で何をしてあげたいかを捜し求めることだと思います。社会の中であなたが気がかりな事、こうしたらもっと良くなるのに、楽しくなるのにと手を貸したくなるようなこと。それがあなたにとっての大切な仕事ではないか。」
という風に述べている。

稲盛和夫さん
彼は、どんな仕事でもしっかり打ち込めば、人間を磨くことにつながる。
また人間は本来幸せになるために生まれてきたのであり、いつも心の座標軸をプラスにし、一生懸命幸せになるために仕事すべきであるという。
そして、仕事をする時は、自分のためではなく、周りの皆様のためという利他の心を持つことで成功へ近づけるという。

松井道夫さん
~松井証券社長
彼は、商売とは、お客様に喜んでいただき見返りとして、お金がいただけ、
どんな組織に属し、仕事をするに際しても、自分が商売人であるということを忘れてはいけないという。
商売人とは、自分の客様を思い浮かべ、相手が何を欲しているのかということを常に考える存在であり、ビジネスに携わるすべての人にその姿勢が求められるという。

柳井正さん
彼からのメッセージは、自分の取り扱う商品を分析し、哲学せよということであろうか。
何がどのような形でその商品を必要としているのか?
この本来はその製品はどうあるべきかということを突き詰めることが良い仕事につながる。
また、自分への評価は他人でこそできるものであり、まずは自分の中で考ありたいという高い理想を持ち、それと今の自分のギャップを埋めようと邁進すべきであるという。

林文子さん
~ダイエー社長
彼女からの大切なメッセージは、
仕事ができるということに何よりもまず最初に感謝しよう!お客様にお会いできるということに感謝しよう!ということに尽きる!


このような感じで、この本では、他にも胸躍らせるメッセージが盛りだくさんだ♪
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