本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

FREE戦術 : 知のコングロマリット#116

2010-03-24 01:57:41 | 知のコングロマリット
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
クリス・アンダーソン
日本放送出版協会

このアイテムの詳細を見る

◯無料経済とフリーの世界 Free Economics and The Free World
非貨幣経済について
:金銭が支配しない場所では、何が支配しているのか?
マズローの考えで言う自己実現の欲求を満たすものとしての非貨幣経済という視点もある。
「注目経済」=WEBビジネスで言うところのトラフィック(=PV)
「評判経済」=リンク数
という2つの非貨幣単位がある。
また、「贈与経済」という考え方もできるルイス・ハイド『ギフトーエロスの交易』にもあるように、ブログを書く、情報を発信する、Wikipediaに書くということが贈与という概念に近いと見ることができるという。
ルイス・ハイドは先住民の間で、対価を請求せず人に贈り物をするという習慣があることを突き止め、贈り物は善意の象徴であり、人々の間に回り続けることで保持される仕組みになっているという。
いわば、非貨幣経済はこういった仕組みに近いところにより成り立っているとも言える。
フリーミアムより、さらにフリーという概念を押し進めている非貨幣市場において人間を動かすのがアダム・スミスのいう「啓蒙された利己主義」というものであるという。これは、単純に個人的理由により、Wikipedia的活動が動くという、それは「何かを書きたいから」「楽しいから」「注目を集めたいから」といったこと。

[フリー経済をうまく活かす戦術について]
フリー経済の中で戦うには、自らの商売の競合としてフリーが台頭してきた場合には、「無料のものよりよいもの、少なくとも無料版とは違うものを提供すればいい」
また、フリーを戦略的に使うには、フリーを呼び水として、そこで得た評判や注目をどのように、創造的に金銭にかえるかを考えていくことが要諦となる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3月23日(火)のつぶやき | トップ | Freeの実際 : 知のコング... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

知のコングロマリット」カテゴリの最新記事