本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

無理なさそい@「若者自立塾」:日経新聞かじり読み#4

2005-10-21 00:00:00 | 日経新聞かじり読み
無理な誘いではないか?
今日(10月23日)の日経新聞若者自立塾の宣伝が「『働けない』と思っている若者の皆さんへ」「『若者自立塾』に参加してそんな自分を変えてみませんか?働く意欲と元気がわいてきます!」と呼び掛けられている。
おいおい・・・
2重の問題とはいわないが、本気で若者の就労に関する問題を考えているとは思えない問題提起だ。
なんで、よりによって日経新聞なんかにこんな広告出したんだ?
ニートがフリーターが日経新聞なんて読んでるとは思えないが・・・
どんだけ意欲的なニート、フリーター像を思い浮かべてるのだろうか、と嘆きたくなる・・・

本当にこの「若者自立塾」のすばらしさを訴えたいのなら、
もしかするとしているのかもしれないが、マンガとかエロ雑誌とか、ファッション誌、ゲーム雑誌、出会い系とか、もっと若者が見そうなメディアにこういう広告を出したほうが効果はあると思うのだが・・・
ちなみに、この「若者自立塾」は、2005年度から厚生労働省がニート、フリーターなどを正規雇用へと結びつけるために農作業、職業訓練をさせながら、規則正しい生活をさせ、自立へ結びつけようという試みのことだ。
いみじくも、この新聞の掲載の前日に日本の、これから(NHK)にて「いまどきの若者たち」というのでフリーター、ニートの問題も絡め、若者のことを考えようという企画があった。

イメージとしての、今の若者像というのが露骨に表れていたという意味ではよい番組だったのだろう。
・自分の夢を徐々に実現させ、自信たっぷりの勝ち組の若者。
・「組織に縛られたくない」「夢を見つけたい」「夢を追っていたい」とフリーターとして、もしくは社会との接点を模索しようとしている若者。
・2者の間で、苦しむ若者
「正規雇用にて働くことが望ましい」
この命題の間で精神的に動揺をする今の若者。
それをいぶかしげに見る大人といわばまともな「若者」。
そんな構造はどこにでもある。

ほんとうによい社会を築くには、
小学校くらいの段階から、なぜ人間は生きるのか?
自分はこの社会で何をして生きていきたいのか?
働くということとはどういうことなのか?
などなど
こういったこれまでは、特に考える必要もなかったようなコアな命題を哲学的に考察し、個人個人がそれぞれの人生観を築いていけるようにしていくことが肝要なのではないのだろうか?

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