

中日新聞の読者投稿欄に「レモンの木」というタイトルで39歳の女性が投稿されていました。
昨年の四月に突然、難病にかかってしまった。
目の前の希望が全て失われてしまったようにさえ思った。
正直、この先どのように生きていけばよいのか、自分自身の病気を受け入れることができぬまま、毎日が過ぎていった。
半年間の入院中、同室だったご婦人が声を掛けてくださった。
母親と同い年で、笑顔の素敵な穏やかな優しい方だった。
ご自身が生まれ育った暖かな土地での思い出話から、子育てをしていた頃の話まで、毎日たくさんのお話をしてくださった。
彼女は数年前、庭にレモンの木を植えられたそうだ。
なかなか思うように育たず苦労をしたが、ようやく昨冬、元気な実をつけたと、目を輝かせてお話をしてくださった。
その瞬間、私の頭の中に、澄んだ空の中、鈴なりに実ったレモンの木の景色が浮かんだ。
なんて美しい景色なのだろう。
パッと心にレモン色の明るい光が灯った。
希望でいっぱいのレモン色。
退院後もたくさんの方たちに支えてもらいながら、毎日を生きている。
まだまだ絶望しながら、それでも前を向きながら・・・。
時々、心の中のあのレモンの景色が、私を勇気付けてくれる。
そうだ、もう少し、元気になったら、いつか庭にレモンの木を植えたい。
そう思った。
以上です。
>彼女は数年前、庭にレモンの木を植えられたそうだ。
なかなか思うように育たず苦労をしたが、ようやく昨冬、元気な実をつけたと、目を輝かせてお話をしてくださった。
その瞬間、私の頭の中に、澄んだ空の中、鈴なりに実ったレモンの木の景色が浮かんだ。
なんて美しい景色なのだろう。
パッと心にレモン色の明るい光が灯った。
希望でいっぱいのレモン色。
「同室だったご婦人のレモンのお話を聞いて、難病に苦しむ投稿者さんの頭の中に、
パッと心にレモン色の明るい光が灯った。」ようだ。
彼女を勇気付けるレモンの木。
彼女の庭にレモンの木を植え、レモンの実がいっぱいなればいいですね。
レモンの木って、同室のご婦人は育てるのに苦労されたようですが、温暖であれば育てやすい木のようです。
いのちの歌 - 竹内まりや