中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「あやされる」というタイトルで飛島圭介さんがエッセーを書かれています。
運転免許を更新するために「高齢者講習」を受けよとの知らせがあった。
早速、会場となる自動車学校に申し込みの電話をしたのだったが・・・・。
電話に出た女性は丁寧な話し方で発音明瞭、大変に感じがよかった。
しかし、当方を老人とみて(当たり前だ、「高齢者講習」なのだから)、まるで子どもをあやすように話すのが気に障った。
「手元に鉛筆とかボールペンなど書くものがありますかぁ。
はい、ありますね。そうしたら今からワタクシが言うことをハガキの表にメモしてくださいね。
いいですかぁ、言いますよ。
まずは講習の日付と時間です。X月○日。書きましたかぁ。
次に時間ですよぉ。
朝九時です。九時ですが、これは講習の開始時間です。
九時になる前に来てくださいね。
九時に来ても間に合いませんよぉ。
次に持ち物です。一つは・・・」
いろいろな老人を相手にするのだからこの話し方もやむ得ないかもしれない。
が、おじさんとしては、いささかムッとせざるを得ない。
もっと普通に話せないものか。
ワシの声がよっぽどの年寄りに聞こえるのか。
「おじいちゃん、いくちゅになりましたか」と言われている気分だ。
以上です。
>当方を老人とみて(当たり前だ、「高齢者講習」なのだから)、まるで子どもをあやすように話すのが気に障った。
私は以前老人ホームでバイトをしたことがあります。
入居者さんを集めて童謡の指導を介護士さんがしているところを見かけました。
入居者さんの多くは70〜80代の方だと思いましたが、まるで幼稚園児のように扱われていました。
施設の方針なのか知りませんが、入居者さんへの敬意が感じられませんでした。
私なら「馬鹿にするな!」と思ったでしょうね。
いくら頭がボケてきても、長年生きてきた老人を幼稚園児扱いするなんて。
優しく接するということは、幼稚園児のようにあやすことではない!と思いました。😅
back number - 高嶺の花子さん