中日新聞の読者投稿欄に「はんこ廃止に寂しさも」というタイトルで64歳の男性が投稿されていました。
国が原則はんこの廃止方針を打ち出し、官公庁などでは手続きとしての押印を廃止する動きが加速してくるでしょう。
感染拡大が続く新型コロナウィルスの影響で在宅勤務が増えているにもかかわらず、押印のためだけに出勤しなければならないケースもあり、それが、はんこ廃止につながってそうです。
私が社会人一年生だったときのことです。
上司は机にたくさん積まれた書類を丁寧に一枚一枚確認しながら象牙の印鑑を押していました。
そんな姿に憧れ、いつか自分もあのようになりたいと思ったものです。
その後、自分で提案した書類を各部署に持参して該当する担当者の承認印をもらいに回ったことがありました。
私は極度の緊張から、上司に声を掛けてもらっても返答に困惑するほどでした。
その際、簡単なプレゼンテーションの仕方を教えてもらったのが昨日のことのようです。
はんこの廃止で業務が簡素化されることには賛成ですが、それで上司とのコミュニケーションの機会が失われてしまうことは残念だと思ってしまうのは私だけでしょうか。
以上です。
国の方針は下記のようです。
河野太郎行政・規制改革担当相は13日午前の記者会見で、行政手続きの押印原則廃止について約1万5千種類のうち99%以上が廃止される方向だと明らかにした。存続は法人登記の申請や自動車の登録といった印鑑登録などが必要な83種類にとどまり、「認め印」はすべて廃止される見通しとなった。
河野氏は「民から官への行政手続き(の押印原則廃止)については一段落した」と述べ、押印の廃止に関する複数の関連法を一括改正する法案を来年の通常国会で提出する方向で準備を進める考えを示した。
また、河野氏は警察での手続きのオンライン化に向けて小此木八郎国家公安委員長や警察庁と連携し、来年度から道路使用許可などの一部の手続きをメールで申請できるように準備を進めると表明した。運転免許の取得についても、都道府県公安委員会指定の自動車教習所で卒業証明書などの押印の廃止や学科教習もオンラインで受講できるよう関係団体と調整を進める方針を示した。
「押印の廃止に関する複数の関連法を一括改正する法案を来年の通常国会で提出する方向で準備を進める考えを示した。」とのことですので、実施はもう少しあとかもしれないですね。
最近は宅配便が着ても、印鑑なしの場合が多いです。
コロナ禍のせいかもしれないですが、黙って新聞受けなどに入っているのも着ているのか着ていないのか分からず不便なものです。
現役中 経理の仕事をしていた時、伝票に印鑑を何十枚と押していました。
それらが無くなるのは結構なことだと思います。
>上司は机にたくさん積まれた書類を丁寧に一枚一枚確認しながら象牙の印鑑を押していました。
存続は法人登記の申請や自動車の登録といった印鑑登録などが必要な83種類は残るようですので、まだまだ印鑑は必要のようですが、これで象牙の印鑑が少なくなれば、象牙の密輸入も多少減るのではないかと思います。
不動産書類や銀行の書類は、相変わらず印鑑だと思います。
もしサインで良くなれば、印鑑業者も大変なことになりますね。
サインでお金を出すことになれば、アランドロンの「太陽がいっぱい」という映画のワンシーンを思い出します。
金持ちの友人を殺し、サインを真似てまんまと友人のお金を銀行から引き出す。
そんなワンシーンを思い出しました。
そういえば、今は銀行の窓口でお金を出したりしないですね。
ほとんどATMでお金を出しますね。(苦笑)
季節の中で/松山千春