団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

「なんでここには男しかいないんですか」

2019-06-12 02:36:50 | 日記
 中日新聞の「エンタ目」という欄に「差別はつまらない」副題として「日本の『普通』に戸惑う」という
タイトルで音楽家の大友 良英さんが投稿されていました。




 今回は内容が内容なんで写真がありません。
どうか文章だけで勘弁ください。

 この数十年音楽の世界で、しかも半分は海外で生きて来たせいか、自分の中の「普通」が
日本の「普通」と違う場面に出くわして戸惑うことがよくある。

 例えば仕事の話をするときに最初に戸惑うのは名刺の交換会だ。
いまだにどういうルールで渡し合うのかよく分からない。
でも連絡先や名前だけでなく、その人のセンスが名刺のデザインで瞬時にわかるのは悪くない仕組みだとも思う。
自分もいつのまにか名刺を持つようになった。

 でも違和感を感じ続けていることもある。
男女の役割の区別が厳格にある現場に出くわすときだ。
例えば打ち合わせや会議が全員男性ってシチュエーション。
数人単位で男だけならまだいいけど、十数人もいるのに男だけってことも多々あって、
こんな時は我慢できずいつも言葉に出してしまう。

 「なんでここには男しかいないんですか」
 皮肉でもなんでもなく本当に不自然だと思うから言っているのだ。
そしてもっと当てられるのは、そのあとに礼儀正しい複数の制服女性によってお茶が運ばれてくるときだ。

 
 今回なんでこんな野暮かもしれないことを書くかといえば、
心当たりのある人に考えてほしいからだ。
自分たちは男女差別なんてしていないし、女性の側だって差別されているなんて感じていないし、
自分はこの仕事に満足しているし、昔からそれで問題ないし、
あなたのいる世界とは違うんだからー。
そう言い返されるかもしれない。

 でも考えてほしい。
自分の立場が逆になったときに何を思うかを。

 例えば、男性であるあなたが入った会社では重要な会議には暗黙のうちに女性しか出られず、
あなたの役目はその会議にお茶を運ぶことしか与えられないというのが暗黙の了解である社会。
あなたはそれが普通の社会というもんだし差別なんかじゃないってことで納得できるだろうか。

かくいう音楽の世界だってほんの半世紀前までは完全に男社会だったし、
いまだにその名残が各所に根強くあるのもまた事実。
でも女性の演奏家がどんどん増えたことで、
困ったことなんてひとつもなかったのも紛れもない事実で、
男だけの社会が苦手なわたしにとっては今の音楽の世界のほうがはるかに居心地がよいし、
ジェンダーのまざった音楽の魅力や豊かさは確実にあるとも思っている。

 音楽の世界だけでなく、この世界ももっともっと変わってほしいなあ。
そのほうが絶対面白くなるって。


 以上です。



 ネットに下記のような記事が載っていました。

世界「男女平等ランキング2018」、日本は110位でG7ダントツ最下位。北欧諸国が上位 2018/12/18 最新ニュース



 世界経済フォーラム(WEF)は12月18日、
各国のジェンダー不平等状況を分析した「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report)2018」を発表し
、毎年発表している2018年版「ジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)」を公表した。
対象は世界149カ国。

 ジェンダー格差が少ない1位から5位までは、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ニカラグア。
日本は110位で昨年118位から8つ上がった。
その他、フランス12位、ドイツ14位、英国15位、カナダ16位、米国51位、イタリア70位で、日本はG7の中で圧倒的に最下位。
中国は103位で日本より上。韓国は115位だった。

 同指数では、「ジェンダー間の経済的参加度および機会」「教育達成度」
「健康と生存」「政治的エンパワーメント」の4種類の指標を基に格差を算定し、ランキング付けされている。

 ジェンダーとは、

性別に基づいて社会的に要求される役割などの社会的性差をさすことばとして用いられる。
生物学的・解剖学的な性差と違って,社会的性差,
たとえば,「女性 (男性) は~すべき」と今日の日本で一般に考えられているようなことは,
時代・文化によってさまざまに異なることが知られている。


日本は世界「男女平等ランキング2018」で、149カ国中110位。
それも中国103位よりも下なんですか。恥ずかしい!(苦笑)

 
>「なんでここには男しかいないんですか」
 皮肉でもなんでもなく本当に不自然だと思うから言っているのだ。
そしてもっと当てられるのは、そのあとに礼儀正しい複数の制服女性によってお茶が運ばれてくるときだ。

今はどうだか知らないですが、私の現役時代はそうでした。
会社の幹部会議というと上記の状況と同じで出席者は男性ばかりで、女性たちがお茶を運んでくれました。
今はペットボトルのお茶を運ぶのかな?

 私が学生時代、建前は男女平等でした。
まさか医学部の入学試験が男女平等でなかったことには驚きましたが。(苦笑)
社会に出ると、男女平等とはいかなかったです。


 小学校とかの校長さんは女性が多いように思いますが、政治家などは女性が少ないですね。
日本の女性は男性より優れた方が多いと思いますが、ノーベル賞受賞者 24名の内、女性はゼロです。
学問の世界でも差別があるのかな?

 私の個人的な意見ですが、日本の男社会に女性が立ち向かわないということもあるのでは。
例えば女性政治家が、同じ女性政治家と助け合うなんてほとんどなく、逆にライバル視して、
足の引っ張り合いをしているのでは?
同じ女性政治家として、仲間を増やす努力をしていないのでは?
女性政治家が先頭を切って、男女平等の世界を切り開いて欲しいです。









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コメント (8)
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