がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

頂いたコメントについて16

2007年08月21日 | Weblog
2007年07月13日記載

頂いたコメントについて言及する。頂いたコメントは以下のとおり。

「ぶしつけな質問に具体的なご回答ありがとうございました。裁判員制度についても、よく分かりました。おっしゃるような背景があったのですね。
権力に対して懐疑的なまなざしを僕は持っており、ともすれば全てを否定しかねないことにもなりかねないという戒めの言葉としても捉えられました。
裁判員制度にしても(どのように選ばれるのか分かりませんが)、やはり選び出す側と選ばれる側の格差はあるのだと思います。
正義ということも大変難しい問題だと思いますが、今一度法律と国家の関係について考えたいと思いました。そこには正義を問う以前に何か限界があるような気もしています。
どうもありがとうございました。」

そう言って頂けると有難い。本ブログをきっかけに、読んだ人が色々と考えてくれればと思って記事を掲載しているので。

本ブログ冒頭でも述べているとおり、私は人間の考えは全て主観だと思っている。数字を入れてもっともらしく書いているが、私が記す文章全てが私の思考回路を経由した私の主観である。相対的と言い換えてもいい。

民主主義は、あらゆる考えが相対的であるとの前提で成り立っている。絶対的に正しい何かが客観的に存在するのであれば、多数決などする必要がない。絶対的・客観的に正しい何かに従えばいいだけの話である。

私は民主主義が正しい制度だとは思っていない。しかし、それ以外の制度で人間社会が成り立つとも思っていない。絶対的価値観は独裁へと繋がり、人間を最も不幸にする。民主主義を採用する他ないというのが歴史が示す教訓である。


他者の話に耳を傾け、自らの価値観を可能な限り相対化し、出来るだけ主観を排除して物事を考えようとすることはとても大切なことである。(しかし、それもどこまで行っても主観であることに変わりはないが。)なぜなら、それが独善に陥らず、社会を独裁化させないための唯一の方法だからである。-自戒を込めて-


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