2008年04月26日 20時48分記載
J-CASTニュース 4月26日20時45分配信記事
記事タイトル『「休みたいなら辞めろ」発言は言語道断!連合会長、日本電産社長を批判』
「連合(日本労働組合総連合会)の高木剛会長は2008年4月26日、東京都内で開かれたメーデー中央大会で、「休みたいなら辞めればよい」と発言したとされる日本電産の永守重信社長を強く批判した。高木会長は「言語道断。労働基準法が雇用主に何を求めていると思っているのか」と、同社長の姿勢を非難。大会に出席していた舛添要一厚労相は「きちんと調査する」と応じた。
■舛添厚労相「きちんと調査し、指導すべきは指導する」
永守社長は4月23日の記者会見で「社員全員が休日返上で働く企業だから成長できるし給料も上がる。たっぷり休んで、結果的に会社が傾いて人員整理するのでは意味がない」と発言したと報道され、論議を呼んだ。高木会長もこの「経営最優先」の発言に対しては、労働団体のトップとして黙っていられなかったようだ。 高木会長は、「仕事と生活の両立」を指す「ワーク・ライフ・バランス」の必要性を強調する中で、反面教師として日本電産社長の発言に言及。「休まなければ辞めればいい」発言については「この会社の時間外・休日労働の実態を調べてみたい」とした上で、「休日返上で働くから成長できる」との発言に対しては
「まさに言語道断。労働基準法という法律があることを、また、労働基準法が雇用主に何を求めていると思っているのか、どのように認識されているのか。ぜひ問いただしてみないといけない、そんな怒りの思いを持って、この日本電産のニュースを聞いたところであります」
と憤りをあらわにした。
これに対して舛添厚労相は、直後の来賓あいさつで
「労働関係法令はきちんと遵守してもらわないといけない。きちんと調査し、指導すべきは指導し、法律にもとるものがあれば厳正に処分する」
と応じた。
■「非正規労働はホームレス問題と直結」
この日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれたメーデー中央大会には約4万5000人が参加(主催者発表)。中央大会に続いて、パートや派遣など非正規労働者の待遇改善を求める「非正規労働メーデー」も開かれた。
「ワーキングプアの反撃」などの著書で知られる作家の雨宮処凛(あまみや・かりん)さんと高木会長がトークライブに臨み、「非正規労働の問題は、ホームレスの問題と直結している」などと訴えた。
雨宮さんは
「非正規労働についての取材をしていると、今(非正規雇用で)起こっている問題は、ホームレスの問題と直結していることがわかります。ちょっとした怪我や病気で契約を切られてしまって、すぐに収入がゼロになってしまう。雇用形態によって、生存が脅かされる状況になっています」
と、非正規労働者がちょっとしたきっかけで「ネットカフェ難民」に転落しがちだと指摘した。
一方、高木会長は「連合は、正規労働者しか守ってこなかったのではないか」と問う声があることについて、これまでは非正規労働者への取り組みが不十分だったことを認めた。その上で「主犯は経営者、従犯は労働者」との認識を示し、経営者の姿勢をただしていく構えを見せた。」
私が日本電産の永守重信の発言を聞いた時に抱いた感想は「じゃあ、お前365日24時間寝ないで働けよ。」というもの。
永守重信は自社のホームページで、トップメッセージとして次のように述べている。
「日本電産並びにそのグループ各社は、高成長、高収益、高株価を長期的に達成することで株主価値を極大化し、株主の皆様の負託に応えたいと考えております。
当社は「会社は株主のもの」との視点から、高株価を達成できる業績を確保し、常に時代の変化を見据えた企業の将来像を示してまいります。」
彼は、会社という器・入れ物が誰のものかということと、そこで働く従業員が誰のものかを混同し、一緒くたにしているように見える。
「会社は株主のもの」という考え方に私は反対だが、そういう考え方が存在することは認める。
しかし、だからと言って、会社所有者たる株主のために休日返上で働けなどという考え方には全く賛同出来ない。
また、彼の発言の姑息な所は、自分の考え方を貫徹しないで、適当な所で妥協しておきながら、さも正しいことを言っているかのように自己陶酔している所である。
会社は株主のもので、株主価値を極大化し、株主の負託に応えることが日本電産並びにそのグループ各社の使命であるなら、1秒たりとも休まずに死ぬまで働き続けてもらいたい。
しかし、実際に彼はそうしていないだろう。多分数時間ではあっても寝てるはずである。寝ずに生き続けられる人間は存在しないのだから。「どういう理由でお前寝てんの?」という感じ。
株主にとっては永守重信という一個人が生きようが死のうが関係ない。投下した資本が大きな利回りを伴って返ってくればいいだけである。彼には、是非その株主の負託に応え、株主価値を極大化してもらいたい。休日返上などという適当な所で茶を濁さずに、休憩時間返上・睡眠時間返上で死ぬまで株主のために働き続けてもらいたい。
彼に是非聞いてみたい。「休日は返上しろって言ってんのに、なんでお前寝てんの?寝ることで株主価値が多少なりとも毀損されんじゃないの?自分が出来る範囲で妥協してんじゃないの?言ってることに筋が通ってないんじゃないの?」と。
(非正規労働についても色々言いたいことがありますが、長くなるのでまた後日記します。しかし、いいねえ、高木会長。その調子で頑張ってもらいたいね。)
J-CASTニュース 4月26日20時45分配信記事
記事タイトル『「休みたいなら辞めろ」発言は言語道断!連合会長、日本電産社長を批判』
「連合(日本労働組合総連合会)の高木剛会長は2008年4月26日、東京都内で開かれたメーデー中央大会で、「休みたいなら辞めればよい」と発言したとされる日本電産の永守重信社長を強く批判した。高木会長は「言語道断。労働基準法が雇用主に何を求めていると思っているのか」と、同社長の姿勢を非難。大会に出席していた舛添要一厚労相は「きちんと調査する」と応じた。
■舛添厚労相「きちんと調査し、指導すべきは指導する」
永守社長は4月23日の記者会見で「社員全員が休日返上で働く企業だから成長できるし給料も上がる。たっぷり休んで、結果的に会社が傾いて人員整理するのでは意味がない」と発言したと報道され、論議を呼んだ。高木会長もこの「経営最優先」の発言に対しては、労働団体のトップとして黙っていられなかったようだ。 高木会長は、「仕事と生活の両立」を指す「ワーク・ライフ・バランス」の必要性を強調する中で、反面教師として日本電産社長の発言に言及。「休まなければ辞めればいい」発言については「この会社の時間外・休日労働の実態を調べてみたい」とした上で、「休日返上で働くから成長できる」との発言に対しては
「まさに言語道断。労働基準法という法律があることを、また、労働基準法が雇用主に何を求めていると思っているのか、どのように認識されているのか。ぜひ問いただしてみないといけない、そんな怒りの思いを持って、この日本電産のニュースを聞いたところであります」
と憤りをあらわにした。
これに対して舛添厚労相は、直後の来賓あいさつで
「労働関係法令はきちんと遵守してもらわないといけない。きちんと調査し、指導すべきは指導し、法律にもとるものがあれば厳正に処分する」
と応じた。
■「非正規労働はホームレス問題と直結」
この日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれたメーデー中央大会には約4万5000人が参加(主催者発表)。中央大会に続いて、パートや派遣など非正規労働者の待遇改善を求める「非正規労働メーデー」も開かれた。
「ワーキングプアの反撃」などの著書で知られる作家の雨宮処凛(あまみや・かりん)さんと高木会長がトークライブに臨み、「非正規労働の問題は、ホームレスの問題と直結している」などと訴えた。
雨宮さんは
「非正規労働についての取材をしていると、今(非正規雇用で)起こっている問題は、ホームレスの問題と直結していることがわかります。ちょっとした怪我や病気で契約を切られてしまって、すぐに収入がゼロになってしまう。雇用形態によって、生存が脅かされる状況になっています」
と、非正規労働者がちょっとしたきっかけで「ネットカフェ難民」に転落しがちだと指摘した。
一方、高木会長は「連合は、正規労働者しか守ってこなかったのではないか」と問う声があることについて、これまでは非正規労働者への取り組みが不十分だったことを認めた。その上で「主犯は経営者、従犯は労働者」との認識を示し、経営者の姿勢をただしていく構えを見せた。」
私が日本電産の永守重信の発言を聞いた時に抱いた感想は「じゃあ、お前365日24時間寝ないで働けよ。」というもの。
永守重信は自社のホームページで、トップメッセージとして次のように述べている。
「日本電産並びにそのグループ各社は、高成長、高収益、高株価を長期的に達成することで株主価値を極大化し、株主の皆様の負託に応えたいと考えております。
当社は「会社は株主のもの」との視点から、高株価を達成できる業績を確保し、常に時代の変化を見据えた企業の将来像を示してまいります。」
彼は、会社という器・入れ物が誰のものかということと、そこで働く従業員が誰のものかを混同し、一緒くたにしているように見える。
「会社は株主のもの」という考え方に私は反対だが、そういう考え方が存在することは認める。
しかし、だからと言って、会社所有者たる株主のために休日返上で働けなどという考え方には全く賛同出来ない。
また、彼の発言の姑息な所は、自分の考え方を貫徹しないで、適当な所で妥協しておきながら、さも正しいことを言っているかのように自己陶酔している所である。
会社は株主のもので、株主価値を極大化し、株主の負託に応えることが日本電産並びにそのグループ各社の使命であるなら、1秒たりとも休まずに死ぬまで働き続けてもらいたい。
しかし、実際に彼はそうしていないだろう。多分数時間ではあっても寝てるはずである。寝ずに生き続けられる人間は存在しないのだから。「どういう理由でお前寝てんの?」という感じ。
株主にとっては永守重信という一個人が生きようが死のうが関係ない。投下した資本が大きな利回りを伴って返ってくればいいだけである。彼には、是非その株主の負託に応え、株主価値を極大化してもらいたい。休日返上などという適当な所で茶を濁さずに、休憩時間返上・睡眠時間返上で死ぬまで株主のために働き続けてもらいたい。
彼に是非聞いてみたい。「休日は返上しろって言ってんのに、なんでお前寝てんの?寝ることで株主価値が多少なりとも毀損されんじゃないの?自分が出来る範囲で妥協してんじゃないの?言ってることに筋が通ってないんじゃないの?」と。
(非正規労働についても色々言いたいことがありますが、長くなるのでまた後日記します。しかし、いいねえ、高木会長。その調子で頑張ってもらいたいね。)