がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

「ファン愚弄する渡辺氏、容認できぬ」 清武氏反論会見の要旨

2011年12月07日 | Weblog
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/111125/bbl11112519120015-n1.htm



「■(今回の解任は)巨人軍の適正手続に従って決まっていたコーチ人事を、巨人軍の取締役会長である渡辺恒雄氏の鶴の一声で、違法、不当に覆そうとしたことに端を発する。コンプライアンス・内部統制は株式会社にとって本質的に重要なものであり、裁判例もコンプライアンス・内部統制の維持は、取締役の善管注意義務および忠実義務の内容をなすものと判示している。

 巨人軍に即していえば、株主である読売新聞グループ本社のものであると同時に、選手、コーチ、監督のものであり、巨人軍およびプロ野球ファンの皆様のもの。株主や従業員、取引先などのステークホルダーの信頼と期待を裏切らないために、代表取締役をはじめとする全ての役員および従業員一人ひとりが、コンプライアンス・内部統制維持のために必要な行動をとることが要請されている。

 ■最高実力者である渡辺氏が、多くのマスコミの前で確信犯的に虚偽の事実を述べたのは、驚くべき事実。11月4日、多くのマスコミの前で「俺は何にも報告聞いていない。俺に報告なしに、勝手にコーチの人事をいじくるというのは、そんなことありえんのかねなど」と発言した。真実は、私と桃井元オーナーが10月20日、コーチ人事等について、書類をもとに1時間半にわたって報告していた。この点は、渡辺氏自身が私の声明に対する反論の中で認めている。今回の渡辺氏のコンプライアンス違反は、11月4日の虚偽発言から始まっている。

■適正手続を無視した今回の渡辺氏の行為は、江川卓氏やファンを愚弄するものである。10月20日、桃井元オーナーとともに、岡崎郁氏をヘッドコーチにする等のコーチ人事編成、来季の戦力構想を渡辺氏に書類持参で報告し、確定したにもかかわらず、11月9日になって、渡辺氏は桃井元オーナーや私に「来季の巨人軍の1軍ヘッドコーチは江川氏とし、岡崎ヘッドコーチは降格させる」と一方的に通告した。11月9日や11日に渡辺氏とお会いしたり、電話で説得を受けたりした際にも、「巨人は弱いだけでなく、スターがいない。江川なら集客できる。彼は悪名高いが、悪名は無名に勝る。彼をヘッドコーチにすれば、次は江川が監督だと江川もファンも期待するだろう。しかし、監督にはしないんだ」などと、この独断人事の狙いを打ち明けた。

 渡辺氏の行為は企業統治の原則に反し、コンプライアンス違反に当たるだけでなく、巨人のエースだった江川氏を集客の道具にしか見ておらず、彼のユニホーム姿を期待するファンを愚弄するものと思わざるを得ない。かつて「たかが選手」という渡辺氏の発言があったが、「たかが江川」「たかがファン」という底意に基づいた人事を、取締役として到底容認することはできなかった。

■渡辺氏は巨人軍の原辰徳監督らを今回のコンプライアンス違反の問題に巻き込んだ。渡辺氏は、江川氏を招聘するにあたって原監督に交渉させ、報告を受けることにしていた、と私や桃井元オーナーに明らかにした。実際に、交渉が行われたかは不明だが、巨人の象徴的存在である監督を権限外の問題に巻き込むことは許されない。

 ■球団代表は、英訳すればGMに相当する役職。GMは、米大リーグにおけるのと同様に、選手、コーチ、監督の人事権を掌握する役職を意味しており、ドラフトやFA交渉、主要トレード等球団の戦力整備が主な権限。この点は巨人軍でも「巨人軍職制」「巨人軍組織規定」が球団代表(=GM)や編成本部長の権限等を規定している。逆に親会社である読売新聞グループ本社代表取締役会長らには、これらの権限が一切ない。

 巨人軍のコーチ人事に関する適正手続の中身は、球団代表(GM)兼編成本部長である私が監督やオーナーとも協議して人選、契約交渉を行ってコーチ人事を決定し、オーナーと渡辺氏に報告した上で確定人事とし、私が調印を行う。確定した人事は、巨人軍の親会社である読売新聞グループ本社の代表取締役会長・主筆であり、巨人軍の取締役会長である渡辺氏といえども、覆すことは決して許されない。

■私が巨人軍に入社した2004年は、球界にとっての一つの大きな転機となった年。「裏金事件」が発覚し、その責任を取る形で、渡辺氏はオーナーから退き、当時の球団社長、球団代表らが解任された。私はあとを継いで球団代表兼編成本部長に就任。託された使命は、大きく失墜した巨人軍の信頼回復と球団経営改革であり、コンプライアンスの徹底だった。常々、渡辺氏や桃井元オーナーから、裏金や情実による選手獲得人事を廃し、不祥事の再発防止、コンプライアンスの徹底に努めてほしいと要請された。そして、2011年6月7日、専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行に就任し、名実ともにGMに就き、より一層の球団経営改革とコンプライアンスの徹底を要請される立場になった。

 巨人軍の創設者、正力松太郎氏が残したいわゆる「正力三訓」は、「巨人軍は紳士たれ」「巨人軍は常に強くあれ」「巨人軍はアメリカ野球に追いつけ、そして追い越せ」というもの。「正力三訓」を実践するために、球団経営改革やコンプライアンスの徹底を進めてきた。そして、球団経営の合理化及び近代化改革を推し進めるべく、来季に向けた人事を正規の手続を踏んで進めていた矢先に、旧来の商店経営の典型である、鶴の一声で渡辺氏はこれを覆そうとした。

 私に対する解任は、コンプライアンス違反を隠蔽するための、そして、報復措置としてのもので、違法・不当なもの。そう遠くない時期に必要な訴訟を提起する予定だ。」



コンプライアンス違反なのかな?とも思うし、訴訟になったら清武氏が敗訴する気がするけど、法的評価は別にして、感情的には清武氏に強く共感。



以下は特に共感する部分。



「 巨人軍に即していえば、株主である読売新聞グループ本社のものであると同時に、選手、コーチ、監督のものであり、巨人軍およびプロ野球ファンの皆様のもの」



「今回の渡辺氏の行為は、・・・ファンを愚弄するもの」



「かつて「たかが選手」という渡辺氏の発言があったが、「たかが江川」「たかがファン」という底意に基づいた人事」



読売の他の取締役は、ナベツネ排除のために立ち上がらないかな。立ち上がらないか。


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