がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

「弱視」向け教科書 不足

2009年02月23日 | Weblog
2009年02月23日 21時15分記載

URL http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20090220-OYT8T00291.htm

「拡大作業 ボランティア頼み

教科書の文字が見えにくい弱視の児童生徒のため、文字や図を大きくした「拡大教科書」作りが、新年度を前に全国のボランティアの手で進められている。
 昨年できた法律で、拡大教科書の発行は教科書会社の努力義務になったが、対応はまだ十分進んでいない。ボランティアの力にも限界があり、必要とする子どもの一部にしか行き渡らないという。

 「他の子どもたちと同時に新しい教科書を渡してあげたいから、毎年この時期はやることがいっぱい」。拡大教科書ボランティア「みたか拡大写本グループ」(東京都三鷹市)の早崎捷子(かつこ)さん(66)は、2人の仲間とコピーや製本作業に追われていた。

 早崎さんのグループは、コピー機メーカーの富士ゼロックスからカラーコピー機を無償で借りて、拡大教科書作りをしている。昨年は小中学生約40人分の約340冊を手がけた。単なる拡大コピーではなく、文字を太くしたり、図や写真を切り張りしたりと手間がかかる作業だ。

 拡大教科書作りは長い間、こうした個人や企業のボランティアに支えられてきた。文部科学省によると、拡大教科書を必要とする普通学級で学ぶ小中学生は全国に約1700人いるとみられるが、実際に手にできたのは約600人。

 63のボランティア団体が加盟する全国拡大教材製作協議会の土屋宏さん(74)は、「ボランティアの高齢化や不足で、作製依頼の6~7割にしか応えられていない」と話す。

 障害のある子どものため、教科書のバリアフリー化を進める法律が昨年9月から施行され、教科書会社に教科書本文の電子データをボランティアに提供する義務と、拡大教科書発行の努力義務が課せられた。今春には小中学校の拡大教科書約140点が発行される見通しだが、検定教科書全体の3分の1にすぎない。費用や手間がかかるため、対応が進まないのが現状という。

 普及を訴えてきた筑波大付属視覚特別支援学校教諭の宇野和博さんは「義務教育の教科書がボランティア頼りで作られ、しかも不足しているというのは異常な状態。国と教科書会社にさらに努力してほしい」と話している。

(2009年2月20日 読売新聞) 」

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