がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

「ヘルスキーパー」で雇用確保

2010年11月18日 | Weblog
2010年11月16日 19時28分22秒掲載

URL http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20101113-OYT8T00054.htm  



「はり・きゅうやマッサージなどの資格を持つ視覚障害者が、従業員を施術する「ヘルスキーパー」として企業に雇用される例が少しずつ広がっている。県内で3企業が導入済みで、デスクワークが多い従業員の疲労軽減や能率向上に役立てるだけでなく、企業に義務付けられている障害者の雇用確保にもつなげる狙い。聴覚障害者などと比べ、就職先が限られていた視覚障害者の雇用促進に有効として、関係者は期待を寄せている。(久米浩之)

 法律では従業員56人以上の企業は、従業員数の1・8%以上の障害者を雇用するよう定めており、達成できなければ国に納付金を支払わなければならない場合もある。ただ、福井労働局によると、県内で基準を満たすのは対象企業の54・9%の295社(6月1日現在)。企業ごとの差が大きく、障害者雇用に消極的な企業も目立つ。中でも視覚障害者は、工場などでの勤務が難しいなど、就業可能な職種が限られている。

 県立盲学校によると、県内では1994年4月、三谷商事(福井市豊島)が社員の福利厚生の一環として、初めてヘルスキーパーを導入。最近になって制度が徐々に広まり、2007年7月に江守商事(同市毛矢)、08年4月に日華化学(同市文京)も取り入れた。

 江守商事は、障害者に奨学金の支給などをする関連の財団法人「江守奨学会」を通じ、県立盲学校出身の高山昌代さん(45)(同市春日)を雇い入れた。平日の午前11時30分から午後5時30分まで、ベッドのあるマッサージ室に待機し、施術にあたっている。

 高山さんは視力が徐々に落ちる難病で勤め先を退職し、40歳を目前に県立盲学校に入学。マッサージ師の資格を取得し、学校側の勧めもあってヘルスキーパーになった。「『楽になった』と言ってもらえると、とてもうれしい。障害があってもやりがいを感じる仕事がしたかったので、充実している」と笑顔を浮かべる。

 施術は30分単位の予約制で、料金は無料。アロマオイルやオルゴールのBGMでリラックス出来る雰囲気を演出し、若手から役員まで月約80人が利用する。江守清隆社長も年に数回利用するといい、「話上手で、体だけでなく心もほぐれる。仕事を忘れて気分転換できる癒やしの場所」と語る。

 県立盲学校で進路指導を担当する前田茂伸教諭は、「視覚障害者は一般企業での採用が少ないのが現状。雇用確保のため、ヘルスキーパーの広がりに期待したい」と話す。

 ただ、地方都市は車社会のため、車を運転できない視覚障害者は勤務先が限られてしまう。制度の定着に向け交通手段の確保など、より手厚い支援が求められている。(2010年11月13日 読売新聞)」


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