がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

厚労省・村木元局長に無罪判決…郵便不正

2010年09月17日 | Weblog
2010年09月11日 18時04分52秒掲載

URL http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100910-OYT1T00634.htm



「郵便不正に絡む偽の障害者団体証明書発行事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省元局長・村木厚子被告(54)(起訴休職中)の判決が10日、大阪地裁であった。

 横田信之裁判長は、証明書発行が国会議員の口利きによる「議員案件」だったとする検察側の構図を全面的に否定し、「元係長が、村木被告の指示で証明書を作成した事実は認められない」と述べ、無罪(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。

 長妻厚労相は、判決が確定した場合、村木被告を職場復帰させることを明言。検察側は控訴断念も含めて検討を始めた。

 村木被告は2004年6月上旬、元係長・上村(かみむら)勉被告(41)(公判中)に指示し、障害者団体の実体がない「凛(りん)の会」に障害者団体と認める証明書を発行した、として昨年7月に起訴された。

 検察側は事件の発端を凛の会元会長・倉沢邦夫被告(74)(一部無罪、検察控訴)から依頼を受けた民主党の石井一参院議員(76)が厚労省の当時の塩田幸雄・障害保健福祉部長(59)に口利きした「議員案件だった」とした。

 判決で、横田裁判長は、凛の会側から口利きを依頼されたとされる日に、石井議員が千葉県内でゴルフをしていたことなどを指摘。塩田部長の捜査段階の供述の信用性も否定し、「『議員案件』につながる事実は認定できない」と述べた。

 また、横田裁判長は「独断で発行した」という上村被告の証言について、「一人で抱え込むという上村被告の性格を考えると、必ずしも不自然とはいえない」とし、村木被告の指示があったとする検察側の主張を否定した。

 「倉沢被告が厚労省内で村木被告から直接、証明書を受け取った」とする検察側の主張も退け、厚労省近くの喫茶店で凛の会元会員・河野克史(ただし)被告(69)(有罪、控訴中)に渡したという上村被告の証言は「自然で合理的」と判断した。

 村木被告は一貫して無罪を主張。公判で横田裁判長は5月、「取り調べに誘導があった」などと、主要な供述調書の証拠請求を却下していた。

 大阪地検の大島忠郁(ただふみ)・次席検事は、「判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい」とのコメントを出した。

(2010年9月10日21時11分 読売新聞)」


「もうこれ以上、私の時間を奪わないで欲しい」


URL http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100910-OYT1T00842.htm  


「郵便不正をめぐる厚生労働省の偽証明書発行事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚労省元局長・村木厚子被告(54)(起訴休職中)が10日、大阪地裁で無罪の判決を言い渡されたことを受けて公判後に記者会見を開いた。
 村木被告は「こういう結果が出ると信じてやってきた。その通りの結果が出てうれしい。いろんな人に支えられて今日の日が迎えられて本当にうれしい」と話した。
 今後のことを尋ねられた村木被告は「もう一度元に居た場所に戻りたい気持ちを持っている」と述べた。家族のことに質問が及ぶと、「ちょっとだけ会った。娘が肩をもんでくれました」と表情を和らげた。

 一方、検察側に対しては「もうこれ以上、私の時間を奪わないで欲しい」と述べ、控訴しないよう訴えた。

          ◇

 村木厚子・厚生労働省元局長が判決後開いた記者会見での主なやり取りは以下の通り。
――判決の感想は。
「こういう結果が出るのを信じてやってきた。色々な人に支えられてきょうが迎えられて、本当に感謝している」
――無罪を言い渡されたときの気持ちは。
「心臓が1回非常に大きな鼓動を打った。うれしかった」
――主文言い渡しの後、表情が硬かったが。
「結論は信じていたが、どういう理由を裁判官が述べるかが聞きたかったので、緊張が解けなかった」
――家族と話をしたか。
「少しだけ会った。特に言葉は交わしていないが、娘がちょっとだけ肩をもんでくれた」
――職場復帰についての思いは。
「もう1度、もといた場所に戻りたい」
――判決の中で、無罪の理由は聞けたか。
「客観的な事実が大事だ、と何度も言ってくれた。組織的な犯罪だったのか、1人がこっそりやったのか、検察のストーリーは混乱していたと思う」
――捜査に対する思いは。
「当初、検察が考えていたのとは違う事実がたくさん明らかになった。もうちょっと丁寧に捜査して欲しかった。きちんとした捜査を行う検察であって欲しい」
――控訴の可能性が残されているが。
「公判で明らかになった色々な事実を、検察が率直に受け止めて欲しい。これ以上、私の時間を奪わないで欲しいなと思う」
――改めて検察組織に言いたいことは。
「私も公務員だが、組織で何かあったときに、どうすれば改善できるかというのは自分で検証するしかないと思う」
――時間を奪われて悔しいという思いは。
「50歳代は公務員にとって仕上げの時期なので悔しさもあるが、過ぎてしまったことは仕方がない」
――メディアへの思いは。
「検察からたくさん情報が流れる中で、それ以外に何を書いたのか、考えてもらえたらうれしい」

(2010年9月10日20時17分 読売新聞)」


唇かむ大阪地検検事「何もコメントできない」


URL http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100910-OYT1T01069.htm  


「予想された結果だったとはいえ、大阪地検幹部らは捜査を否定する無罪判決に悔しさを隠せなかった。
 
同地検の大島忠郁次席検事は8日の定例記者会見で、「主要な供述調書の証拠請求が却下されたものの、有罪を導くだけの証拠も採用されている」と語っていた。しかし、この日の判決はその望みを完全に打ち砕いた。
 判決後、同地検では小林敬検事正ら幹部が内容を精査。検事正室の明かりは、退庁時間を過ぎてもともり続けた。途中で一度退室した小林検事正は報道陣に対し、「何もコメントできない。控訴については判決文を読んで検討したい」と硬い表情で話した。

 捜査に携わった検事は「階段を上るような捜査の過程で村木被告が浮かんだ。取り調べが不当とは思わないが、裁判所に否定された以上、捜査に甘い点があったのか……」と唇をかんだ。ある検察幹部は「無罪は予想されたが、主張が全面的に否定されたことは残念」と顔をしかめた。

(2010年9月10日22時49分 読売新聞)」

郵便不正、村木元厚労相局長に無罪判決…検察の構図を全否定


URL http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100911-OYO1T00240.htm  


「郵便不正に絡む偽の障害者団体証明書発行事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省の村木厚子・元局長(54)(起訴休職)の判決が10日、大阪地裁であった。横田信之裁判長は、証明書発行が国会議員の口利きによる「議員案件」だったとする検察側の構図を全面的に否定し、「元係長が、村木元局長の指示で証明書を作成した事実は認められない」と述べ、無罪(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。
 判決骨子

 ▽村木被告が上村被告に証明書作成を指示した事実は認められない

 ▽倉沢被告が村木被告から直接、証明書を受け取った事実は認められない

 ▽本件が石井一参院議員がらみの「議員案件」だったとは認められない



検察、控訴断念も検討



 判決が確定すれば、長妻厚労相は村木被告を職場復帰させることを明言。検察側は控訴断念も含めて検討を始めた。

 村木被告は2004年6月上旬、元係長・上村(かみむら)勉被告(41)(公判中)に指示し、障害者団体の実体がない「凛(りん)の会」に障害者団体と認める証明書を発行した、として昨年7月に起訴された。

 検察側は事件の発端を凛の会元会長・倉沢邦夫被告(74)(一部無罪、検察控訴)から依頼を受けた民主党の石井一参院議員(76)が厚労省の当時の塩田幸雄・障害保健福祉部長(59)に口利きした「議員案件だった」とした。

 判決で、横田裁判長は、凛の会側から口利きを依頼されたとされる日に、石井議員が千葉県内でゴルフをしていたことなどを指摘。塩田部長の捜査段階の供述の信用性も否定し、「『議員案件』につながる事実は認定できない」と述べた。また、横田裁判長は「独断で発行した」という上村被告の証言について、「一人で抱え込むという上村被告の性格を考えると、必ずしも不自然とはいえない」とし、村木被告の指示があったとする検察側の主張を否定した。

 「倉沢被告が厚労省内で村木被告から直接、証明書を受け取った」とする検察側の主張も退け、厚労省近くの喫茶店で凛の会元会員・河野克史(ただし)被告(69)(有罪、控訴中)に渡したという上村被告の証言は「自然で合理的」と判断した。

 村木被告は逮捕から一貫して無罪を主張。公判では、上村被告や当時の上司や部下らが、相次いで村木被告の関与を認めた捜査段階の供述を否定した。横田裁判長は5月、「取り調べに誘導があった」などと、主要な供述調書の証拠請求を却下していた。

 大阪地検の大島忠郁(ただふみ)・次席検事の話「判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい」



「もといた場所に戻りたい」元局長



 村木元局長は閉廷後、大阪司法記者クラブで記者会見。「本当にうれしい」と無罪を手放しで喜び、「もう一度、もといた場所に戻りたい」と職場復帰の意欲を強調した。

 判決については、「(裁判長から)客観的な事実が大切なんだ、と何度も言っていただけた」と満足した様子。一方、検察に対しては「丁寧に捜査してほしかった。公判で明らかになった事実を率直に受け止めてほしい」と注文をつけた。

(2010年9月11日 読売新聞)」

村木元局長無罪、信じ耐えて「潔白」…逮捕1年3か月


URL http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100911-OYO1T00395.htm  


「「これ以上、私の時間を奪わないでほしい」。郵便不正をめぐる厚生労働省の偽証明書発行事件で10日、無罪判決を受けた村木厚子元局長(54)(起訴休職中)は、夫と子供、支援者らが見守る法廷で、「潔白」へと導く裁判長の言葉をじっとかみしめた。逮捕から1年3か月。閉廷後、村木元局長は長かった捜査、公判を振り返り、「こういう結果が出るのを信じてやってきた」と安堵(あんど)の表情を見せる一方で、検察に控訴断念を求めた。


◇「検察、自ら検証を」


 「被告人は無罪」。大阪地裁201号法廷。横田信之裁判長が主文を告げた瞬間、グレーのジャケットにスカート姿の村木元局長は立ったまま軽く一礼し、ホッとした表情で少し目を潤ませた。

 村木元局長は閉廷後、大阪司法記者クラブで開かれた記者会見に弘中惇一郎弁護士らとともに出席。村木元局長は「色々な人に支えられて今日を迎えられた。本当に感謝している」と笑顔で切り出した。無罪が言い渡された瞬間については「言葉に表せない。心臓が1回大きく鼓動を打った」と、喜びの大きさを表した。

 検察との闘いを支え続けた家族や支援者らには、「『信じてる』って言ってくれたことが、救いだった。絶望や孤独を味わわずに来られた」と感謝の言葉を寄せた。「(閉廷後に)娘がちょっとだけ肩をもんでくれた」といい、母親の表情で、ほおをゆるませた。

 関係者の調書が証拠採用されないなど、異例の展開だった公判。その約8か月を振り返っては、「真実を明らかにするプロセスが大変なことを実感した」と述べる一方で、「事実はわかったが、なぜ(検察の)ストーリーが出来たのか、その理由まではわからなかった」との不満も漏らした。検察に対しては、「何が無罪の原因だったのか自分で検証してほしい」と注文した。

 弘中弁護士は「自分の城である大阪に、東京から関係者を呼びつけ、密室で調書を取る手法の限界が出た」と検察の捜査手法を痛烈に批判した。

 娘2人と約4時間に及ぶ判決理由の朗読を傍聴席から見守った夫で、厚生労働省総括審議官の太郎さん(56)は、周囲の人と握手を交わし、「無実を疑ったことはなかったが、判決がどうなるかは不安だった。『よく頑張ったね』と言ってやりたい」と妻をねぎらったが、「職場復帰できなければ意味がない。検察は、メンツにこだわった控訴はしないでほしい」と話した。



支援者ら捜査に憤り、厚労相「無罪確定ならポスト」



 村木元局長の逮捕後、知人や同僚らが拘置所に面会に行くなど支援活動の輪が広がった。無罪判決を受け、支援者や厚労省内では、検察批判や村木元局長の職場復帰を望む声が相次いだ。

 自宅でテレビを見ていた堂本暁子・前千葉県知事(78)は「ずっと無実を信じていた。私と村木さんが、共に障害者自立支援法制定に向けた審議会のメンバーだった時期、地域重視の制度作りを進める村木さんの姿を見て、弱者の側に立てる人物だと感じた。そんな人だからこそ多くの人が熱心な支援活動を行った」とし、「捜査の専門家である検察が、どうしてこんな大きな間違いを犯したのか、憤りを感じる。村木さんを、いるべき場所に戻してもらいたい」と注文をつけた。

 大阪市元助役で、弁護士の大平光代さん(44)は「ホッとして涙があふれてきた。検察にとって村木さんへの唯一の謝罪は控訴を断念することだと思う。検察は判決を真摯(しんし)に受け止めて、公正な組織に生まれ変わってほしい」と語った。

 「虚構のストーリーで逮捕したのなら、あまりにずさん」。元局長の逮捕後、同僚と寄せ書きを作り、拘置中に面会もしてきた部下の女性職員は怒りを口にした。「村木さんは現場の声を大事にする姿勢を貫く人。逮捕後、女性団体など多くの人が心配する声を寄せ、人望の厚さを感じた」と涙ぐみながら振り返った。

 村木元局長は起訴休職中で、「大臣官房付」の身分。国家公務員法は起訴された公務員について、任命権者が休職とすることができると定めており、無罪確定までは復職しないのが通例だ。長妻厚労相はこの日、記者団に「(検察が控訴しなければ)復職してもらい、それなりのポストで処遇することになる」。法律上は判決確定前に大臣の判断で休職を解くこともできるが、「(確定か否かが決まった)その時の段階で協議して決めたい」と述べるにとどめた。

 上村被告「ほっとした」

 村木元局長の部下と上司だった2人は、判決を受けそれぞれコメントを出した。

 捜査段階で村木元局長の指示を受けて証明書を作成したと供述し、公判で翻した部下の元係長、上村(かみむら)勉被告(41)(公判中)は弁護人を通じ、「無実の人に無罪の判決が出て、ほっとしました。無実の人を冤罪(えんざい)に陥れようとする(検察の)取り調べに屈してしまったことを深くおわびします」とコメント。

 村木元局長の上司だった塩田幸雄・元障害保健福祉部長(59)(現・香川県小豆島町長)は「無罪判決を心から喜んでいる。村木さんが一日も早く仕事に復帰し、厚生労働行政と国民福祉の発展に貢献することを願う。検察は常に国民に信頼される組織であってほしい」とした。

 一方、厚労省に証明書発行を口利きしたとされた石井一・参院議員(76)は「私が事件の発端とされたが、事実ではないと否定されて非常にすっきりした。私も疑われて嫌な思いをしたが、村木さんはもっと苦しかったと思う。今回の判決は、検察という組織の存在そのものにも問題提起されたのではないか」と話した。

(2010年9月11日 読売新聞)」

村木元局長「心臓が1回大きく鼓動」無罪信じて


URL http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100911-OYT1T00113.htm  


「「これ以上、私の時間を奪わないでほしい」。
 郵便不正をめぐる厚生労働省の偽証明書発行事件で10日、無罪判決を受けた村木厚子元局長(54)は、夫と子供、支援者らが見守る法廷で、「潔白」へと導く裁判長の言葉をじっとかみしめた。

 逮捕から1年3か月。閉廷後、村木元局長は長かった捜査、公判を振り返り、「こういう結果が出るのを信じてやってきた」と安堵(あんど)の表情を見せる一方で、検察に控訴断念を求めた。

 「被告人は無罪」。大阪地裁201号法廷。横田信之裁判長が主文を告げた瞬間、グレーのジャケットにスカート姿の村木元局長は立ったまま軽く一礼し、ホッとした表情で少し目を潤ませた。

 村木元局長は閉廷後、大阪司法記者クラブで開かれた記者会見に弘中惇一郎弁護士らとともに出席。村木元局長は「色々な人に支えられて今日を迎えられた。本当に感謝している」と笑顔で切り出した。無罪が言い渡された瞬間については「言葉に表せない。心臓が1回大きく鼓動を打った」と、喜びの大きさを表した。

 検察との闘いを支え続けた家族や支援者らには、「『信じてる』って言ってくれたことが、救いだった。絶望や孤独を味わわずに来られた」と感謝の言葉を寄せ、「もう一度、もといた場所に戻りたい」と復職に意欲をみせた。

 関係者の調書が証拠採用されないなど、異例の展開だった公判。その約8か月を振り返っては、「真実を明らかにするプロセスが大変なことを実感した」と述べる一方で、「事実はわかったが、なぜ(検察の)ストーリーが出来たのか、その理由まではわからなかった」との不満も漏らした。検察に対しては、「何が無罪の原因だったのか自分で検証してほしい」と注文した。

 娘2人と傍聴席から見守った夫で厚労省総括審議官の太郎さん(56)は、周囲の人と握手を交わし、「無実を疑ったことはなかったが、判決がどうなるかは不安だった。『よく頑張ったね』と言ってやりたい」と妻をねぎらったが、「職場復帰できなければ意味がない。検察は、メンツにこだわった控訴はしないでほしい」と話した。

(2010年9月11日03時07分 読売新聞)」

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