がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

TVタックルを見ての感想

2011年12月08日 | Weblog
TVタックルを見ていての感想を、簡単に箇条書きに。



1)須田慎一郎の決め込みが凄過ぎる。医師会に恨みでもあるのかと思うぐらい医師会を目の敵にしている感じ。



2)経験的に言って、アメリカの医療制度に比べれば日本の医療制度の方が格段に優れている。ドイツの制度を参考にするならまだしも、アメリカの制度に近付けていくなんて狂気の沙汰。



3)財政上の問題や、小児科医・産科医が少ないという問題があることは認めるが、財政上の問題については、金融資産に課税して、それを医療費に充てればいいし、小児科医・産科医不足に対しては、訴訟免責をすることによって改善されるはず。TPPなんて全然必要ない。



4)混合診療を解禁したい人達は、ドラッグラグで苦しんでいるがん患者や難病患者を助けるためとよく言うが、だったら、がん患者や難病患者に限って混合診療を認めたらどうか。私には、混合診療を解禁したい人達が本当にがん患者や難病患者を心配しているようには見えず、いいように利用しているようで、腹立たしい。


「長靴がズルッと溶けた」 東電事故調報告 弁明に終始、残る多くの謎

2011年12月08日 | Weblog
http://sankei.jp.msn.com/science/news/111202/scn11120222150001-n1.htm



「福島第1原発事故をめぐり、東京電力が2日に公表した事故調査報告書。発電所員への聞き取り調査などで、事故直後の緊迫した状況が浮かび上がった。一方、事故検証では「予測できなかった」「(厳しい環境で)難しかった」などの言葉が踊り、弁明に終始。これまで謎とされてきた、多くの事項についても未解明のままで課題を残した。



「長靴が溶けた」



 「海水が流れ込んできている!」。福島第1原発に津波が押し寄せた3月11日午後3時半すぎ、原発をコントロールする中央操作室に運転員が駆け込んできた。室内の電源のランプが点滅を始めると、一斉に消灯。暗闇に包まれた。

 「操作もできず、手も足も出ないのに、われわれがここにいる意味があるのか」。運転員から噴出する不満や不安の声。対応した責任者は頭を下げ、「ここに残ってくれ」と懇願するしかなかった。

 東電による聞き取り調査で判明した、事故直後の状況だ。ほかにも原子炉の圧力を抜くベント作業に向かった作業員は「ボコッ、ボコッと大きく不気味な音を聞いた」と証言。高温場所で「長靴がズルッと溶けた」こともあった。

 事実の列挙



 報告書で詳述された事故直後の状況だが、肝心の事故原因などについては事実関係の列挙に終始。具体的な政府とのやりとりや、判断を下した背景についての説明はなかった。

 例えば、多くの専門家が高い関心を寄せる1号機の「非常用復水器(IC)」の操作については、従前の説明を繰り返すのみ。ICは緊急時に原子炉を減圧・冷却する重要な装置だが、津波直後に運転員が約3時間停止させている。

 東電は「ICが空だきになって壊れ、放射能が外に出るのを防ぐため止めた」と説明するが、稼働していれば事故拡大を防げた可能性があり、操作の妥当性は検証課題として残った。



全て明らかに



 ほかの謎も未解明のままだ。ベント作業が遅れた点も、準備指示が出てから14時間近くかかった理由を十分に説明できていない。

 2、3号機では非常用冷却システムが稼働し、燃料溶融まで2、3日の余裕があったが、その間、具体的にどのような対策を講じてきたかも説明不足だ。

 九州大の工藤和彦特任教授は「事故当時の人の動きなど、東電にしか分からない情報がたくさんある。当時、運転員はどのような指示で、どう考えて事故対応にあたったのか、全て明らかにするのが東電の責務だ」と話している。







 東電の事故調査報告書を見る限り、甘い想定を放置したことへの反省はない。

 東電は津波の研究を怠っていたわけではない。報告書にも「津波の知見や学説が出た際は、自主的に検討や調査をしている」とある。実際に、福島第1原発に10メートル超の津波が来るとも試算していた。だが、知見は生かされなかった。東電は「根拠がなく仮定にすぎない」とし、「安全対策は国と一体となって進めてきた」と正当性を主張する。

 これに対し、外部有識者からなる事故調査検証委員会は、一定の理解を示しつつも「地震や津波をより真剣に考えておくべきだった」とし、「事故を発生、拡大させたのは、事前の安全対策が十分でなかったことによる」と結論づけた。

 検証委は「東電を含むわが国の原子力関係者において、過酷事故など起こりえないという『安全神話』を生み、抜け出せなかった」とも言及した。

 今回の調査は、約250人の社員から聴取したという。だが、自浄を求める社内の声は盛り込まれていない。津波の想定を放置した社内の議論も謎のままだ。真摯な自己批判なしに、真相の究明はない。(原子力取材班)」