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美術鑑賞

2015年02月04日 | カルチャー

今日は立春、でも名古屋では6日ぶりの氷点下の寒い朝でした
この時期、梅はもう少し先ですし、何より寒さが厳しく屋外へはなかなか足が向きません、というわけで今日は一宮市(旧尾西市)の「三岸節子記念美術館」で1月末より開催されております特別展「吉田博・ふじを展」を見に行きました、休日ではありませんが駐車場はほぼ満車、館内もたくさんの人が鑑賞されていました、吉田博・ふじを夫妻は世界を旅して情緒豊かな水彩・油彩画を描き続けた洋画家です、第一会場では主にご夫妻の水彩画、第2会場では50歳過ぎてから取り組まれた木版画と油彩が展示されていました、何より魅了されたのは繊細で美しい色づかいです、風景画が多く中でも博画伯の「養沢西の橋」の橋の下を流れる川の流れからは水彩画の瑞々しさが伝わってきました、博画伯は雨や霧、夕暮れ、霞などを好んで描かれたそうです、夫人のふじをさんの16歳頃の作品が多く展示されていましたがとても16歳の少女の絵画とは思えないほど素晴らしいものでした、幼いころから画家として厳しい指導をうけたとはいえ「天才」だと思いました、16歳でアメリカに渡り全米で開かれた展覧会は評判となったそうです、ちょっと変わった構図の風景画は素晴らしく静物画の花はとても綺麗に描かれていました、人物画のお爺さんは写真のようでした、ふじをさんは女流洋画家の草分け的存在と言われています、階下の三岸節子さんの常設展へ、入口を入った正面のところに20歳の時に描かれ原点と言われるF3の小さな自画像がありました、晩年93歳で描かれた「さいたさいたさくらがさいた」という作品、可憐な桜の花びらではなくもくもくと湧き出てくるような渦の塊のような絵画で何かを訴えているようで怖いような感じがしました、どの絵も男性的な筆使いに思えました、たっぷり2時間の鑑賞でした

 
     三岸節子記念美術館入口

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